マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、F1モナコGP決勝中のパスカル・ウェーレインとの接触により、“次戦”3グリッド降格のペナルティを科されることとなった。
フェルナンド・アロンソの代役としてF1に復帰したバトンは、予選で9番手を獲得したものの、パワーユニットのエレメント交換により最後尾まで降格され、その後、セットアップ変更を行ったことに伴いピットスタートで決勝に臨むことになった。
チームの戦略も成功せず、最後尾から抜け出せずにいたバトンは、ポルティエで前を走るウェーレインのインに入りこみ、両者は接触。ザウバーのマシンは横転してバリアに沿って止まった。バトンもマシンにダメージを負い、その周の途中でストップした。幸いにもドライバーふたりに大きなけがはなかった。
この事故を受け、スチュワードは、すべてのアングルからのビデオを見返し、関係者から話を聞いた上で、バトンにペナルティを科すという決定を下した。
「スチュワードはウェーレインはレーシングライン上におり、バトンの動きはクリーンなオーバーテイクにつながった可能性は低いと結論づけた」として、スチュワードは接触の責任は主にバトンにあるという決定を下した。その結果、バトンに対して「今シーズン中の彼の次のレースで3グリッド降格のペナルティを適用し、ペナルティポイント2を科す」ことが決まった。
バトンは、今回のモナコGPが自分にとっての最後のF1出場であると、繰り返し述べており、このペナルティを実際に行使する可能性は低いと思われる。