ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されている『第45回ADACチューリッヒ・24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)』のSP3Tクラスに参戦している90号車スバルWRX STIが、レース残り3時間を切ったところで炎上。リタイアとなった。
クラス3連覇を目指し、カルロ・バンダム/山内英輝/マルセル・ラッセー/ティム・シュリックを起用してSP3Tクラス3番手を走行していた90号車スバルは、バンダムのドライブでグランプリコースを走行中にマシンの右フロントから出火。火の手はエンジンルームを含むフロント全体に広がった。
ドライブしていたバンダムは、消火器のあるマーシャルポストまでマシンを冷静に運び、すぐさま脱出。大きな怪我などはなかった。また、マシンもコースマーシャルの手により、即座に消火作業が行われている。
現時点でトラブルの原因は不明だが辰己英治テクニカルアドバイザーは、マシンを調べるまで正確な出火原因は分からないと述べた上で「(出火した)あの辺りはタービンかエキゾーストがある。それが原因で出火したのかもしれない」と語っている。
「昨日は水温が高くなる不具合がありましたけど、それは夜のうちに対策済み。今日はほかの部分も含め熱が高くはなっていませんでした」
なお、スバルと同じSP3Tを戦うTOYOTA GAZOO Racingの170号車レクサスRCはクラス首位の89号車アウディTT RS2に続くクラス2番手で走行。アウディとは約7分20秒のギャップがついている。