ヤマハは28日、7月27から30日にかけて鈴鹿サーキットで開催されるFIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第40回記念大会の参戦体制を発表した。
2016年はヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームとYART・ヤマハ・オフィシャル・EWC・チームのファクトリー2チーム体制で鈴鹿8耐に挑んだヤマハ。ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀克行/ポル・エスパルガロ/アレックス・ロウズ組が圧倒的な速さで優勝し、8耐2連覇を達成した。
2017年はYART・ヤマハがEWCにフル参戦し、シリーズチャンピオンを目指している。また、第2戦ル・マン24時間耐久レースからは、全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスにヤマハのファクトリーチームから参戦している野左根航汰がレギュラーライダーとして出場。シリーズ3戦を終え、現在ランキング4位につけている。
そして、EWC最終戦となる鈴鹿8耐にはYART・ヤマハに加え、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームが出場。2016年に続き、2017年もファクトリー2チーム体制で鈴鹿8耐に挑むことになった。
ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームのライダーラインアップは、全日本ロードJSB1000クラスで5連覇を果たした中須賀克行とスーパーバイク世界選手権(SBK)にヤマハのチームから参戦するアレックス・ロウズ。そして、新たにSBKでロウズのチームメイトであり、鈴鹿8耐で2度の優勝経験を持つマイケル・ファン・デル・マークを迎え、鈴鹿8耐3連覇・7度目の優勝を目指す。チームの監督を務めるのは、昨年に引き続き吉川和多留監督だ。
ヤマハから鈴鹿8耐への出場が決まったファン・デル・マークは「鈴鹿8耐にはこれまで4回出場し、そのうち2回優勝できた。僕にとっては特別で、思い入れの強い大イベントだ。今年は40周年記念大会でもあるし、ヤマハは過去2年連続で優勝している。また、ヤマハをはじめ日本の二輪メーカーにとってこの大会はシーズンの中でもっとも重要なレースのひとつとなっている。今回は、中須賀さん、アレックスと、とても強いチームだから、僕も全力を尽くし、好レースを展開してヤマハとファンに最高の結果『優勝』をプレゼントできるようにがんばるよ」とコメント。
一方、YART・ヤマハは、ブロック・パークス/マービン・フリッツ/野左根航汰組と現在の構成と変わらない布陣で8耐に挑む。
両チームが使用するマシンは、鈴鹿8耐用に開発されたファクトリー仕様『YZF-R1』。タイヤは過去の鈴鹿8耐や全日本ロードレース、EWCで実績のあるブリヂストンを装着する。
また、ファクトリー2チームに加え、EWCのレギュラーチームであるGMT94・ヤマハ・オフィシャル・EWC・チームも鈴鹿8耐に参戦。GMT94は第2戦ル・マン24時間耐久レース、第3戦オッシャースレーベン8時間耐久レースで2連勝を飾り、ランキング2位につけている。
ヤマハは鈴鹿8耐3連覇に加え、EWCのシリーズチャンピオンを獲得することができるのか。活躍に注目したい。