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全日本F3第9戦岡山:ポールスタートのパロウが逃げ切り今季3勝目

2017年05月28日 12:52  AUTOSPORT web

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宮田、坪井との戦いを制し、ガッツポーズでチェッカーを受けるアレックス・パロウ(THREEBOND)
全日本F3選手権第8戦は5月28日、岡山国際サーキットで25周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたアレックス・パロウ(THREEBOND)が宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)をおさえ優勝。今季3勝目を飾った。F3-Nは植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が初優勝を飾っている。

 スーパーフォーミュラ予選の赤旗の影響で10分ディレイとなった全日本F3第9戦。快晴の下で迎えたスタートでは、2番手スタートの宮田が好スタート。ポールポジションのパロウに並びかけるが、パロウがアウトから1コーナーへ。パロウ、宮田、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、高星明誠(B-MAX NDDP F3)というオーダーで1周目を終える。

 初夏の陽気と25周というレース距離だったが、序盤から逃げるパロウ、追う宮田ともレース中盤に至るまで1秒以内の間隔を保ちながら、緊張感あるレースを展開する。上位陣はいずれもタイヤのライフを気にかけながら、プッシュを続けるレースとなった。

 しかし13周を過ぎるあたりでラップダウンの車両が出はじめると、そのギャップに変化が訪れる。ラップダウンの処理をうまくこなしたパロウは宮田との間隔をわずかに広げ、逆に3番手につけていた坪井がわずかにトップ2台とのギャップをわずかに詰めた。

 最後までトップを譲らなかったパロウは、宮田に0.936秒差をつけトップチェッカー。今季3勝目を飾った。宮田は2位、坪井は3位という結果に。ランキング首位の高星は4位でフィニッシュした。5位は大津弘樹(TODA FIGHTEX)、6位は三浦愛(EXEDY B-Max F317)となった。

「いい1日、いいレースになったよ! 優勝できて嬉しいし、またチームと一緒にがんばっていきたい」とパロウ。

 F3-Nは、オープニングラップを制した植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が最後までトップを譲らず、嬉しいF3-N初勝利を飾った。2位は長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)、3位はアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)という結果に。

「良かったです! F3に挑戦しはじめて、ついに勝てました」と表彰台で植田は喜びをみせている。

 前日の第9戦予選をエンジントラブルで走れなかったDRAGONは最後尾から追い上げをみせ、一時2番手の長谷川の背後までつけたが、18周目のヘアピンで単独スピンを喫してしまい、ふたたびポジションを下げてしまう。DRAGONは再度追い上げたものの、5位でチェッカーを受けることになった。