5月27日(土)、2レース制として開催されたスーパーフォーミュラ第2戦岡山大会のレース1予選と決勝が行われ、2番手グリッドから抜群のスタートで首位を奪ったアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)が独走し、今季初勝利を挙げた。ポールポジションを獲得した関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はスタートでロッテラーにかわされたが、最後までロッテラーを追い、2位。3位にはルーキーのニック・キャシディ(KONDO RACING)が入り、デビュー2戦目にして初の表彰台を獲得した。
昨年ポールの石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が4番手。ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が5番手。小林可夢偉(KCMG)が7番手、山下健太(KONDO RACING)も8番手と、ルーキー勢が気を吐いた予選となった。
その一方で、ディフェンディングチャンピオンで岡山を得意とする国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)は10番手、開幕戦で圧勝して見せた中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)は苦戦し11番手と厳しいポジションに。午前中のフリー走行でトップタイムをマークしたフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)は、セッション終盤にスピンを喫し14番手。
アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S) 久しぶりに勝ててとても嬉しい。1年以上、ずいぶん間が空いてしまったが、ようやく勝てた。シーズン序盤に勝てたのは良いことだ。スタートで首位に立ったあとも、我々のクルマはとても調子が良く、ペースも安定していた。序盤は関口選手が接近してきたが、燃料が減って軽くなり、路面もラバーが乗って改善されていくとこちらの調子も更に良くなって、ある程度ギャップを築くことが出来た。とはいえ最後まで気の抜けないレースだった。車の調子はとても良いので、明日も前のグリッドから好スタートを決めたい。明日はピット義務があるとは言え、スタートが重要なことは変わらない。
関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 思っていた通りスタートがとても重要で、スタートで出遅れて2位になってしまったので、そこから抜くのはほぼ無理だと分かっていた。それでも精一杯頑張ったがやはり逆転は出来なかった。何度かプッシュもしたが、追い抜こうとして前に接近しすぎるとダウンフォースが抜けてしまうので難しかった。レースでのクルマの動きから、微調整したい箇所も見つかったので、明日の予選へ向けチームと話し合って変更し、明日のレース2もポールからスタートできるように頑張る。
ポールポジション獲得を喜ぶ関口雄飛と星野一義監督