F2第3戦モナコの決勝レース2が5月27日に開催された。レース2ではレース1の上位8台がリバースグリッドでスタートする。ポールポジションはジョニー・セコット(ラパックス)、2番手にはチームメイトのニック・デ・ブリースが並んだ。
昨年、モナコのレース2で優勝を遂げている日本の松下信治(ART)は6番手からのスタートとなった。
スタートではポールポジションスタートのセコットがホイールスピン、好スタートを決めたデ・ブリースが1コーナーでトップに躍り出る。
大きな混乱はなくきれいな隊列で1周目を終えたが、3周目のラスカスコーナーでノーマン・ナトー(アーデン)とポイントランキングトップのシャルル・ルクレール(プレマ)が接触し、ルクレールはフロントウィングの翼端板を破損、さらに10秒追加のタイムペナルティが科された。
トップのデ・ブリースは着実に2番手のセコットと差を広げ、逃げの体勢へと入る。その頃、15周目にはラルフ・ボスチャング(カンポス)がトラブルのため1コーナーでストップ。
2番手のセコットから後方、グスタフ・マルジャ(レーシング・エンジニアリング)、ルカ・ギオット(ロシアン・タイム)、アレクサンダー・アルボン(ART)、アルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)までの5台の差が縮まると、7番手を走行していた松下もペースを上げ上位陣の争いに加わる。
20周目のラスカスコーナーで、マルケロフがアルボンに対して見事なオーバーテイクを見せ、5番手に浮上した。
21周目、ルクレールはピットイン、そのままリタイヤとなった。また、27周目には10番手を走行していたセルジオ・カナマサス(トライデント)が、9番手を走行していたレース1の優勝者オリバー・ローランド(DAMS)にラスカスコーナーで後方から追突、マシンを破損したカナマサスはピットインし最後尾に転落した。
2番手以下、6台が接近したバトルを見せたが、オーバーテイクが難しいモナコでは抜くまでに至らず、トップで終始安定した走りを見せたデ・ブリースが初優勝を飾った。
良いペースを見せていた松下だが、前方のマシンをオーバーテイクできず7位でフィニッシュ。F2第3戦モナコ終了時点で松下のドライバーズランキングは5位(48ポイント)、ランキングトップのルクレール(77ポイント)とは29ポイント差となっている。