WTCC世界ツーリングカー選手権は5月26日、ドイツ・ニュルブルクリンクで第4戦が行われ、オープニングレースはテッド・ビョーク(ボルボS60ポールスターWTCC)が、メインレースはニッキー・キャッツバーグ(ボルボS60ポールスターWTCC)が優勝した。
リバースグリッドとなるオープニングレースでは、6番手グリッドのビョークが好スタートを決め、1コーナーまでにトム・チルトン(シトロエンCエリーゼWTCC)、トム・コロネル(シトロエンCエリーゼWTCC)、エステバン・グエリエリ(シボレーRMLクルーズTC1)を交わして3番手に浮上する。
その前方では、ポールシッターのネストール・ジロラミ(ボルボS60ポールスターTC1)とメディ・ベナーニ(シトロエンCエリーゼWTCC)がサイド・バイ・サイドの争いを展開しており、ビョークはすぐさま2台の後方に続いた。
3周で争われる決勝レース、ビョークは1周目の最終ストレート区間でベナーニのスリップを使ってオーバーテイク。その翌周にはトップのジロラミも同じ戦略で交わしてトップに浮上。ボルボがワン・ツー体制を構築する。
しかし、2番手のジロラミは最終ラップでタイヤバーストがありクラッシュ。代わって、ベナーニが2番手に返り咲いた。その後、ベナーニは前を走るビョークを追いかけたが、2.5秒届かず。ビョークが今季2勝目を飾った。
現地12時45分にスタートしたメインレースでは、スタートでポールポジションのノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)にキャッツバーグ、ロブ・ハフ(シトロエンCエリーゼWTCC)が襲いかかり順位を入れ替える。
直後の1コーナーではミケリスとハフがサイド・バイ・サイドとなると2台は接触。ハフはハーフスピン状態となり、ミケリスが2番手をキープした。
2番手ミケリスはトップのキャッツバーグを追いかけるもペースで及ばず。キャッツバーグが3秒以上のリードを築いて優勝を飾り、ドライバーズランキングで首位に浮上した。
ランキング首位だったティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)はオープニングレースでパンクがあり、そのダメージからメインレースではピットスタート。入賞圏外の13位でフィニッシュしている。
道上龍(ホンダ・シビックWTCC)はオープニングレースで11位、メインレースはオープニングラップでマシンのフロントにダメージを負いピットイン。そのままリタイアとなった。