マクラーレン・テクノロジー・グループのCOOであるジョナサン・ニールが、モナコGPで今季初入賞を果たすことを目標にしており、初日走行を終えた時点で好調であると語った。一方で、2017年の深刻な不振という根本的な問題を解決することの方が重要であると認めている。
「いい一日だった。トラブルフリーで走れたのはいいことだ。マシンに持ち込んだ変更のすべてが、私が見たところ、まずまずといった感じだったが、これからデータを細かく分析していく」とニールはモナコGP木曜記者会見で語った。
フェルナンド・アロンソの代役として1戦のみの復帰を果たしたジェンソン・バトンはFP1で14位、FP2で12位、ストフェル・バンドーンはFP1で12位、FP2で11位だった。
「ラップタイムをもっと削れるのは間違いない。ドライバーたちはまだふたりとも限界ぎりぎりのところまではいっていないと思う。だがストフェルが自信を示し、ルーキーのJBが戻ってきたのは喜ばしいことだ」
スペインGPでザウバーが今季初ポイントを獲得したことで、ノーポイントのチームはマクラーレンのみとなり、単独最下位となった。できるだけ早く入賞したいのではと聞かれたニールは、当然のことながらポイント獲得を目指しているが、基本的な競争力向上という、より重要な問題を解決することの方を重視していると答えた。
「それ(できるだけ早く入賞を果たすこと)を目指していくことになるが、2ポイント、3ポイント、あるいは10位とか9位を目指すことよりも大きな問題を我々は抱えている」
「昨年はランキング6位を獲得した。そこからさらに前進しなければならなかったにもかかわらず、それができなかった。そのことの方がはるかに大きな問題だ。その最大の問題を解決するために、今、取り組んでいる」
「だがモナコでは何が起こってもおかしくない。パワーユニットの役割が他のサーキットほど大きくない部分があるので、何ができるかを確認するのが楽しみだ」
約半年間、F1マシンから離れていたバトンについて、ニールはポジティブな見解を述べている。
「ジェンソンは、シミュレーション作業で十分準備できるという自信があったため、あえてバーレーンでのテストに参加しなかった。いずれにしても、我々は急速にマシン開発を進めているので、バーレーン合同テストで乗ってアジャストしたとしても、モナコまでの間にさらにマシンが変わってしまった」とニール。
「ジェンソンはマクラーレンに加入して長いから、彼のパターン、リズム、セットアップの好みなどを我々はよく知っている。それに彼はワールドチャンピオンであり、競争力を確認するような必要はない」
「彼は今週末を楽しむつもりだと話していたが、実際、今日(木曜)は楽しかったと言っていた」