F2第3戦となるモナコグランプリ。5月26日に決勝レース1が開催され、オリバー・ローランド(DAMS)が優勝。日本の松下信治が3位表彰台を獲得した。
ポールポジションは開幕戦からルーキーながら別格の速さを見せ続けている19歳のシャルル・ルクレール(プレマ)。ルクレールはモナコ出身で地元でのF2初レースになる。
2番手からはアレクサンダー・アルボン(ART)がスタート。アルボンのチームメイトである日本の松下信治(ART)は前日のクラッシュからマシンを修復し、5番手からのスタートとなった。レース1は42周、1回のタイヤ交換が義務付けられている。
グリーンライト直前にアントニオ・フォコ(プレマ)とショーン・ジェラエル(アーデン)がトラブルを訴えたため、エクストラフォーメーションとなり1周減算の41周のレースに。フォコとジェラエルの2台はピットスタートとなった。
アルボンがいいスタートを決め、1コーナーで外側からルクレールに並びかけるも、ルクレールがトップを死守、松下も好スタートを決めて4番手に順位を上げた。フェアモント・ヘアピンでは隊列後方で接触、セルジオ・カナマサス(トライデント)がフロントウィングを失い、ピットへ向かう。
トップを走るルクレールはファステストラップを連発し、後方のアルボンから逃げの体勢に入る。
7周目、7番手を走行していたニコラス・ラティフィ(DAMS)が、エンジントラブルによりトンネル内でストップ。セーフティーカー(SC)導入となった。
ここでグスタフ・マルジャ(レーシング・エンジニアリング)、ルカ・ギオット(ロシアン・タイム)がいち早くピットイン、タイヤをスーパーソフトからソフトへと変える。
12周目にレースがリスタートするが、ギャップを失ったルクレールは再びファステストラップを記録して後方を引き離しにかかる。レースは一旦落ち着いたかのように見えたが、21周目、ミラボーでルイ・デレトラス(レーシング・エンジニアリング)とロベルト・ビソイウ(カンポス)がクラッシュ、再びSCが導入される。
ここでルクレール、松下、オリバー・ローランド(DAMS)がピットイン、ソフトからスーパーソフトへ。しかし、このピットタイミングでトップのルクレールは4番手に脱落。一方、トップにローランドが立つ展開に。
23周目、トップにローランド、2番手アルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)、3番手松下という隊列でリスタート。4番手を走行していたルクレールは左フロントサスペンションに問題が発生し、28周目に無念のリタイヤとなった。
2番手を走行していたマルケロフは、トップのローランドを追い上げたもののオーバーテイクまでは至らず、ローランドが初優勝を飾った。松下は終始安定した走りをみせ、見事3位表彰台を獲得した。