横浜と品川の間に位置し、1日に約20万8000人(2015年、JR東日本管轄内で11位)が利用する川崎駅。東海道線などJR線3線のほか、地下街を通じて京急線の駅まで雨の日も濡れずに行くことができる。
しかし同駅では、利用客の多さの割に改札口がひとつしかないため、ラッシュ時には改札口付近が大勢の人でごった返していた。事態を改善するため、JR東日本横浜支社は5月25日、川崎駅の新改札が6月18日に先行開業することを発表した。
新たな改札は既存改札口の反対側に開業 来年3月には別の改札口も開業予定
新改札新設の背景は何か。JR東日本横浜支社の担当者はキャリコネニュースの取材に「川崎市と共同で行なっている『川崎駅北口自由通路等整備事業』の一環です」と話す。
また、東口(アトレ、アゼリア側)と西口(ラゾーナ側)を結ぶ通路は「東西利用通路」しかないため、駅東西間のアクセスが悪く、こちらも非常に混雑していた。
そのため市と同社は2012年より、「東西自由通路の混雑緩和、駅東西の利便性・回遊性等の向上」のため、駅の東京寄りに新たな自由通路「北口自由通路」(2018年3月開業予定)を作るほか、「北改札」(2018年3月開業予定)と現在の改札口の反対側に「中央北改札」の2つの改札新設の事業を進めていた。
そのうち、「中央北改札」が今回先行開業する。現在の改札口にある自動改札機は14機。先行開業する中央北改札には8機の自動改札機が設置されるので、自動改札機は合計22機に増える。前出の広報担当者は、「自動改札機の数は、あくまで現時点での計画によるものです。今後の利用者動向を見て、増設することも考えられます」と話していた。
利便性向上に期待「これは嬉しい」
川崎駅に新改札開業のニュースに、「待ってました! 人の流れが変わるかなー」など、ネットでは歓迎の声が挙がる。
「これは嬉しい。あの朝の混雑が緩和されます」
「お、もう改札開くのか。これで利用者増で糞みたいな導線が少しでも改善されれば」
同市は今年4月、人口が150万人を突破したことを発表しており、駅の利用客のさらなる増加が見込まれる。来年3月に新たな自由通路と改札口が開業すれば、川崎駅の利便性は大幅に上がるだろう。