マクラーレンは、フェルナンド・アロンソのインディ500参戦において使用するスポンサーロゴに関し、各パートナーに追加料金を求めていないことを明かした。F1で十分な利益をもたらしていないことの埋め合わせの意味もあるということだ。
インディカーに初挑戦するアロンソのマシンとレーシングスーツは、F1とほぼ同様のスポンサーロゴで飾られている。
エグゼクティブディレクターのザック・ブラウンは、マクラーレン・ホンダがF1において低迷し続け、後方争いにとどまる間、スポンサーロゴの露出が減っていることを埋め合わせる意味で、各パートナーには追加料金を求めなかったと説明した。
「パートナーに対して利益をもたらすため、より幅広いモーターレーシングプログラムの一環として、行っていることだ」とブラウン。
「追加で彼らに料金を求めるということではない」
「優れたパートナーは、望みどおりの結果をもたらしているか、そうでないかを認識する必要がある。我々は今、コース上で期待どおりの結果を出しておらず、それが彼らの露出に直接影響している」
「今回のことは、我々が今もたらしている露出の減少を、途方もない露出で埋め合わせる、素晴らしい方法だ」
「正しい行動だと思う。商業的に、パートナーたちに約束しただけの露出を彼らにもたらすための手段なのだ」
アロンソはインディ500で5番グリッドを獲得、一方、アロンソの代役として昨年までレギュラードライバーだったジェンソン・バトンが一時的なF1復帰を果たし、モナコGPを戦う。
アロンソがインディ500に出場するためにモナコGPを欠席することは一部で物議を醸しているが、新F1オーナーのリバティ・メディア側は理解を示していると、ブラウンは言う。
「彼らは喜んでいる。(リバティ・メディアのCEO)グレッグ・マッファイと会ったばかりだが、彼は最高にクールな出来事だと言っていた」
「私も、素晴らしいストーリーだと思う。大きな露出という恩恵を誰もが受けることができる。実際、我々は今、マクラーレンのレースを見に来るような人々の目に入るゾーンにはいない。しかしジェンソンを復帰させたことは、レギュラードライバーふたりを走らせ続けるよりも、大きな話題となっている」
「アメリカでも大きな話題になり、さらにここ(F1)でも注目を集めている」
「何かを犠牲にしているとは思わない。我々がここにいるのはレースで勝つためなのだ。ジェンソンはすぐに好調な走りを見せている。ここでは入賞を果たしたい。同時にインディ500でもいい結果を出したい。そうすれば、(ひとつの週末に)ふたつではなく3つの素晴らしい結果を手に入れることができる」