ウイリアムズF1チームのルーキーであるランス・ストロールは、モナコGPではプレイステーションでのゲームと現実の両方で、同じ箇所に悩まされていると語った。
ストロールはFP2を走行中にマスネでクラッシュし、赤旗の原因となった。坂を上がったところでリヤのコントロールを失って滑り、バリアに接触。マシンはカジノスクエアで停止した。
クラッシュは深刻なものではないとする一方で、モンテカルロのコースには、現実でもバーチャルでも厄介な場所が他にもあるとストロールは言う。FP2の後、ストロールは以下のようにインタビューに答えている。
「今日は最後の小さなクラッシュ以外はとても満足している。土曜日のために改善が必要な場所をよく研究するつもりだ。8コーナー(ポルティエ)と最終コーナーの二箇所では、しっかり改善する必要がある」
「本当に腹が立つよ。プレイステーションのゲームをやるたびに、いつもそのふたつのコーナーで失敗するんだ。現実でも同じ場所で悩まされるなんて! そういうわけで土曜日に向けては、その部分に集中していく。フリー走行3回目でもう少し走り込み、コースの何箇所かで理解を深めるよ」
まだ十代のストロールは、今回のクラッシュはモナコの市街地コースを学習するためのプロセスの一部にすぎないと考えている。何が起こったのかを聞かれたストロールは、次のように答えた。
「限界を知ろうとして、ただマシンを向かわせただけだよ。リヤのコントロールを失ってガードレールに少しぶつかってしまったけど、市街地コースでの典型的なミスだよ」
「モナコで壁を擦らないということは、まだ限界に達していないということ。少なくとも僕はプッシュしていたし、土曜日にどのポジションにつけばいいのかもわかっている。FP3でも、また走れるしね」
ストロールのチームメイトであるフェリペ・マッサも、クラッシュはそれほど心配するようなことではないと話す。
「初めてのモナコなら起こり得ることだよ。ガードレールに当たっただけだ。初めてのモナコでは、多くのドライバーがここでのクラッシュを経験する。『モナコへようこそ』とでも言うべきかもね」
「彼は今日、良いラップタイムを出していたし競争力もあった。勝手を知っていたバルセロナよりも競争力があったくらいだ。良いことだよ」
「モナコはモナコだ。どんなミスであれ、セッションを終わらせるような結果につながりかねないということを、理解しておく必要がある」