東日本ではスナック菓子「カール」が食べられなくなる――明治は5月25日、カールの「チーズ味」「うすあじ」を関西地域以西のみでの販売にするとともに、「カレーあじ」「大人の贅沢カール」などの販売終了を発表した。
8月生産分をもって東日本では買うことができなくなるが、それを受けメルカリに早速カールが出品される事態になっている。
生産中止の「カレーあじ」が人気、取引成立するものも
明治公式サイトによると「カール」各味の参考小売価格は120円(税別)。しかし、5月26日午前、メルカリを確認すると「カールカレーあじ10袋」が2222円と、ほぼ倍の値段で出品されていた。しかもすでに購入されている。
「カールカレーあじ」は生産自体が中止されてしまう。この価格で購入する人がいるのも納得だが、例えいま店頭に並んでいなくとも8月生産分まではスーパー等で購入可能だ。出品側も購入側も少し気が早いのではないだろうか。
また「カールチーズあじ」1袋11万4514円というトンデモ出品も。写真には125円という値札が貼ってあるが、約900倍以上の価格が設定されている。こうなると、1袋1500円で出品している人が良心的に思えてくるから不思議だ。
「中部地域以東の方には感謝、関西地域以西の方には今後もよろしくお願いいたします」
では、そもそもなぜ関西地域以西のみの販売になったのか。ことになったのか。キャリコネニュースの取材に明治の広報担当者は「収益性を考えた結果です」と話す。
「現在、全国5か所に工場がありましたが、収益性・コスト面を総合的に考えた結果、子会社である四国明治の松山工場で『チーズあじ』『うすあじ』のみを生産することになりました」
東日本・西日本で売上に差があったわけではないという。同担当者は「中部地域以東の方には感謝、関西地域以西の方には今後もよろしくお願いいたしますという気持ちです」と語った。東日本では、店舗の在庫状況に応じて8月以降順次なくなっていく。
今年4月にカルビー「ピザポテト」の販売休止が発表された際もメルカリに同商品が出品され、話題になったことがあった。1袋5000円という強気の出品もあたったが、現在は1袋約300円程度で落ち着いている。