インディ500の予選中でクラッシュしたデイル・コイン・レーシングのセバスチャン・ブルデー。骨盤などを骨折し病院へと搬送され手術が行われた。25日に退院したブルデーは、後半戦のインディカー復帰を目指している。
今シーズンは古巣のデイル・コインに移籍しインディカーに参戦していたブルデー。開幕戦で早くも勝利するなど好調なスタートを見せ、インディ500予選1日目も素晴らしいアタックを見せていた。
しかし、3周目のターン2でコントロールを失いウォールにクラッシュ。骨盤や右股関節など複数を骨折し病院へと搬送された。手術は無事に成功したが、今季の復帰は厳しいといわれている。
インディカーのメディカルコンサルタントを務めるケビン・シェイド医師は、「彼は驚くほどの早さで回復を見せている」とコメント。退院したブルデーもシリーズ終盤での復帰を目指しているようだ。
「元気になってきていて本当にうれしいよ。松葉杖で歩くことができるのでかなり気分はいいね」とブルデー。
「IUヘルスメソジストやホルマトロセーファチーム、インディカー、そして僕のチームのデイル・コイン・レーシング。クラッシュから早急に助けてくれて、すべてのみんなに本当に感謝している」
「ここからは少し長い道のりになるだろう。右足に体重を乗せて、自分の足で立つことができるまでにまだ6週間はかかる。そのあとは、すぐに漕ぎ始めなければならないよ」
「クルマに戻ることができる日を本当に楽しみにしているし、シーズンが終わる前にそうしたいね」
インディ500ではブルデーの代わりにジェームス・デイビソンが起用されているが、それ以降のドライバーはまだアナウンスされていない。インディ500翌週にはデトロイト戦が行われ、今シーズン最終戦は9月17日にソノマで予定されている。
ブルデーの完治には時間がかかるが、リハビリはすぐに始めるとシェイド医師は説明している。
「セバスチャンは骨盤と股関節の骨折から驚くほど早い回復を見せているが、クラッシュの重症度も考慮している。今、彼は松葉杖で歩きいい気分になっている」
「治癒するには約8週間かかると予想され、右足に体重がかけることができるだろう。その時まで、彼は上半身のリハビリに取り組むことができるよ」