『第45回ADACチューリッヒ・24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)』は5月25日、公式予選1回目が行われ、シュニッツァー・モータースポーツが走らせるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/アウグスト・ファーフス/ティモ・シャイダー/アレックス・リン組の43号車BMW M6 GT3がトップタイムをマークした。
現地20時05分から予定されていた予選1回目は、コースクリアに時間を要したため30分程度遅れてスタートした。
このセッションでは30台のFIA-GT3がしのぎを削るSP9で、セッション終盤までアプト・スポートラインの38号車ベントレー・コンチネンタルGT3が8分23秒255でトップにつける。
しかしセッション終盤、暫定10番手だった43号車BMWは、ファーフスのアタックで唯一8分22秒台に突入。ベントレーを約1秒引き離す8分22秒307を叩き出し、予選1回目最上位に立った。
3番手タイムはシュニッツァーの42号車BMWが記録。以下、29号車アウディR8 LMS、22号車フェラーリ488 GT3と続いている。
トップタイムをマークしたファーフスは、現地26日に予選2回目とトップ30予選が控えていることもあり、「今日のタイムにはあまり意味がない」と慎重なコメント。
「(シュニッツァーの)43号車が最速で、42号車もそれに続くタイムを記録したことは喜ばしいけど、ポールポジションを決める明日のトップ30予選に万全を期する必要があるんだ」
■クラス3連覇目指すスバルがSP3T首位発進。TOYOTA GAZOO Racingが僅差で続く
日本勢では、12台が参戦するSP3Tでカルロ・バンダム/マルセル・ラッセー/ティム・シュリック/山内英輝組の90号車スバルWRX STIが山内のアタックで9分9秒437を記録してクラストップにつけた。
TOYOTA GAZOO Racingの170号車レクサスRCは井口卓人、矢吹久、松井孝允の順でアタックを担当したが、松井の走行中にターボトラブルが発生してしまう。
その後、マシンを修復して再アタックに臨むと、井口が9分10秒902のクラス2番手タイムを記録してみせた。
14台で争われるSP3クラスでは122号車オペル・マンタがクラストップ。TOYOTA GAZOO Racing Thailandの123号車カローラ・アルティスが3番手、木下隆之も乗り込む124号車カローラ・アルティスが4番手につけた。
そのほか、梅本淳一と奥村浩一が乗り込む128号車ルノー・クリオRSがSP3の14台中10番手、佐々木孝太が参加する41号車レクサスISF CCS-RがSP8の7台中6番手、関豊の162号車BMW E90 325がV4クラス10台中8番手、佐藤健介/下島洋介/瀬谷隆の245号車BMW M235i RacingがCup5の13台中11番手だった。