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「1日5時間労働が理想」「人生スッカスカだ」に賛同相次ぐ 「まずは1日8時間の徹底が先」という意見も

2017年05月26日 11:12  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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労働基準法では労働時間を「原則として、1日に8時間」としているが、8時間という時間に対して疑問を持つ人は多い。2ちゃんねるには5月21日、「仕事って5時間ぐらいが理想だよな」というスレッドが立ち、スレ主は、

「9~17とか長すぎ人生が勿体ない」
「ただでさえ睡眠時間で6時間は食われるのに それ以上の時間を仕事に食わせるとか人生スッカスカになるやろ」

と思いを綴ったところ、賛同する人が続出。スレッドは盛り上がりを見せている。

「通勤も考えたら9~16時でもええな」という提案も

連合が2015年に発表した資料では、正規労働者の1日の平均的な労働時間は8.9時間。当たり前のように8時間労働を受け入れているが、何によって決まったのか。発端は18世紀半ばに英国で行った産業革命にまで遡る。当時の労働時間は長い時には16時間ほどだったといい、これはよくないということからその後「1日8時間」の労働に移行。日本での初の法定化は、戦後の1947年の労働基準法だ。

しかし、今は産業革命の時代とは技術面など、あらゆる面で利便性が向上している。当時と同じ労働時間を採用するのはおかしい、と思うのは当然だ。2ちゃんねるのスレッドでも「8時間は長い」というスレ主の意見に賛同する人が多い。

「7~11くらいでええわ」
「12時~14時までくらいが丁度ええ」
「13時~17時ぐらいが理想だわ」

ほかにも、「通勤も考えたら9~16でもええな」「通勤時間も勤務時間に含めるべきやな」など、通勤時間を労働時間に加味してほしいという意見や、「平日も昼寝時間を設けることが必要」など、休憩時間を充実させてほしい、という提案も出ていた。

実際に1日5時間ほどの労働時間でバイトをしていた人物は、「生き生きしてた」と振り返っている。

労働時間を短くしたら、生産性を上げる必要があるけれど

労働時間を短縮すると生産を上げる必要があるが、日本では、長時間働いている割に生産性が低いことが以前から問題となっている。日本生産性本部の「日本の生産性の動向2015年版」によれば、日本はOECD加盟国34か国中21位だ。

働く人もそれを感じている。キャリアトレックが今年1月に発表したリリースでは、正社員として働く20代の会員の6割が「自分の仕事(職場)は『残業が多い』『生産性が低い』」と感じると回答している。

「長い時間かけて働く=仕事を頑張っている」と思う風潮が、残業ありきの働き方を助長し、本当は仕事が終わっているのにオフィスに残る「付き合い残業」などの一因となっている。こうしたメンタリティがある限り、生産性よりも労働時間に偏重し、長時間労働を引き起こしてしまう。

そのため、

「まぁでもまず週40時間労働を厳守させることからやろな 理想に近づくために」
「パパッと仕事終わらせて定時で帰るよりダラダラやって残業した方が残業代で給料多いのはおかしい」

など、まずは現状の1日8時間を守らせることが先決、という指摘も出ていた。