PANTHER TEAM THAILAND
2017 SUPER GT RACE REPORT
Round.3 AUTOPOLIS
パンサーチームタイランドは、5月20日~21日、オートポリスで開催された2017 SUPER GTシリーズ第3戦に参戦した。
ドライバーはナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ(Nattavude Charoensukhawatana)とナタポン・ホートンカム(Nattapong Hortongkum)。マシンはARTO 86 MC 101という体制でGT300クラスを戦う。
■PRACTICE
5月20日、午前中の公式練習セッションは晴天の下、ドライコンディションで行われた。チームは、これまで2戦のデータを基にセッティングを微調整してオートポリスへ持ち込んだ。
まずジャルーンスルカワッタナがステアリングを握り、コースインしたが、走行25分ほどでスピン、コースオフしたため赤旗でセッションは中断。マシンを回収した後、ホートンカムが交代してマシンを走らせた。
ホートンカムも第1ヘアピン進入でスピンしたが自力でコースに復帰した。ジャルーンスルカワッタナは23周して1分48秒550、ホートンカムは12周して1分49秒461を記録してセッションを終えた。
セッティングはジャルーンスルカワッタナの指摘でさらに微調整を行い、よりよい状態になった。
■QUALIFY
快晴の空の下で公式予選が行われた。ジャルーンスルカワッタナがQ1のタイムアタックを担当した。タイムはトップから4秒遅れ、Q2進出には3秒遅れの1分48秒372に終わり、出走30台中28番手のタイムで、Q2進出はできなかった。
■RACE
決勝日も快晴となりドライコンディションでレースが始まった。スタートはジャルーンスルカワッタナが担当した。チームは、決勝でセーフティカーが入ることを予測し、燃料を少なめに積んでレース前半を戦う作戦をとった。
レースがスタートするとジャルーンスルカワッタナは快調に周回を始めた。20周を過ぎる頃からピットインする車両が出始め、順位は36番手にまで繰り上がった。ところが、アクセルを踏んでもエンジンがバラついて回転が上がらないという症状が出始め、23周目にピットインを行った。
原因究明に時間がかかり、トップから12周遅れとなったところでホートンカムがコースインしたがエンジンの調子は戻らず、1周してピットへ戻った。チームは電気系部品を交換、トップから55周以上遅れてホートンカムをレースに復帰させた。
ようやくエンジンが復調したがすでにレースは終盤を迎えており、ホートンカムは9周を周回してチェッカーフラッグを受けた。周回数は総計32周、クラストップから57周遅れで完走扱いとはならなかった。
第4戦は7月22日~23日、宮城県スポーツランドSUGOで開催予定となっている。
正式結果
公式予選:クラス28位 1分48秒372
決勝 :順位なし 32周
■COMMENTS
ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ レース中ベストタイム 1分49秒453
初めてのコースで、慣れるのに時間がかかりました。でもオートポリスはとても好きなサーキットです。セッティングはうまく進みましたが予選のタイムは自分の限界でした。
まだマシンの性能をすべて使うことができないでいるのが残念です。決勝ではエンジンがふけなくなってしまいました。
ナタポン・ホートンカム レース中ベストタイム 1分48秒923
オートポリスは以前に一度走ったことがあるサーキットで、とても好きです。でもまだ練習が足りません。決勝では最初コースに出たところ、アクセルを踏んでも回転が上がらない状態でした。
燃焼していないシリンダーがあるような感触でした。その後修理をしてからは快調になって、良いタイムで走れたと思います。
ステポン・サミタシャ
予選では路面温度が高くなりすぎたようです。我々はデータも経験も不足しています。まだ勉強の年です。マシンを乗りこなすためにもレースでは完走して周回数を稼ぎたかったのですが、トラブルが出て残念な結果になってしまいました。
まだまだやらなければならないことがたくさんあります。