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バトン、ハイスピードの新世代F1マシンを初体験「ブレーキングをまだ極められない」

2017年05月26日 05:42  AUTOSPORT web

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2017年F1第6戦モナコGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、モナコGP木曜、初めて2017年型F1マシンで走行、慣れるのに少し時間がかかっていると認めた。

 バトンは2016年末でレギュラードライバーの座から離れ、今年はマクラーレン・ホンダのリザーブドライバー兼アンバサダーの役割を担っている。フェルナンド・アロンソがインディ500に出場するためにモナコを欠場することが決まったため、バトンがその代役を務めることになった。2017年F1のテクニカルレギュレーション変更によってマシンが大きく変わったものの、バトンはシミュレーターだけで準備を整えることを決め、事前に実車に乗ることなくモナコに臨んだ。

 昨年11月末のアブダビ以来の走行となるが「最初からとても自然に感じた」と語る一方で、バトンは、新世代のマシンのパフォーマンスを最大限に活用するのに時間がかかっていると認めている。

「FP1ではすぐに慣れて力を発揮できた。でもFP2は少してこずった。グリップがかなり向上していて、過去7年に自分が経験してきたものと全く違っていたからだ」とバトン。

「コーナーに向けてブレーキングしていると、バリアに突っ込むんじゃないかと思う。最初は変な感じがした。でも慣れてきてはいる」

「高速で走るのはすごく楽しい。スイミングプールの最初の部分は全開でいけるんだ。あそこで前回そんな風に走れたのはいつだったか思い出せない。もしかすると初めての経験かもしれない」

「最高だった。ターン3もすごく楽しい。でもまだ課題を抱えたブレーキングエリアがいくつかある。自信を持ってハードブレーキングできるようになるため、やるべきことが多い」

「オールドビギナーにありがちなことだ。ブレーキも、減速も、ターンインや加速も早い。これからもっとずっとよくなる。データをチェックして、土曜朝には自分の状態を整理して走れるんじゃないかな」

 バトンはFP1では14位、FP2では12位で、ルーキーのチームメイト、ストフェル・バンドーンから0.035秒遅れで木曜を終えた。

「ターン5を抜ける時に、突然笑いが込み上げてきた。『またF1で走ってるぞ』と思ってね。7カ月ぶりのF1で、しかもモナコを走っているなんて」とバトンは振り返る。
 
「素晴らしい経験だった。でも今週末に何が起ころうと、ほとんどのことは月曜には忘れ去られる。大事なのは、今週末、自分がしていることを楽しむこと、それだけだ。楽しんで、自分の思い出を増やしたい」