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F1モナコGP FP2:大きくタイムを更新したベッテルが初日トップ。バトンは周回を重ね12番手

2017年05月25日 23:02  AUTOSPORT web

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F1モナコGP初日トップタイムをマークしたセバスチャン・ベッテル
5月25日現地時間14時、F1モナコGPのFP2開始時刻を迎えた。雲は相変わらず山の中腹に低く垂れ込めているが、雲の切れ間からは太陽の光も降り注いで気温は21度、路面温度は40度まで上がってきた。セッション中の降水確率は0%となっている。 

 FP1でマシントラブルのため走行できなかったニコ・ヒュルケンベルグとマーカス・エリクソンを含む数台がセッション開始とともにコースインして走行を開始するが、多くのマシンは路面コンディションを考慮してピットガレージで待機を続ける。メルセデスAMGの2台は今季2基目のESを、ルイス・ハミルトンは2基目のCE、ヒュルケンベルグは2基目のESを投入している。

 そんな中で開始から10分を過ぎたばかりのところでジョリオン・パーマーがリヤから白煙を上げてポルティエにストップ。FP1でトラブルに見舞われたマックス・フェルスタッペンも「シフトダウンでプッシュを感じる」と違和感を訴える。

 マーカス・エリクソンはカジノの出口でリヤが流れ、ハーフスピン状態で左リヤを軽くガードレールにヒットしてしまうが、大きなダメージはなく走行を継続することができた。

 FP1で35周を走り14番手タイムを記録したジェンソン・バトンは、FP2では最初からウルトラソフトで走行を開始。メルセデスAMG、フェラーリ、フォース・インディア、ハースがスーパーソフトでセットアップ確認の走行を行ない、その他のチームはウルトラソフトのみ。

 セッション中盤からはほぼ全車がウルトラソフトでロングランへと入っていくが、キミ・ライコネンとパスカル・ウェーレインだけはスーパーソフトでロングランを行なう。


 14時53分にランス・ストロールがターン3のマスネ出口でワイドになりアウト側ガードレールにクラッシュ。カジノのエイペックス手前にマシンを停めたためセッションは赤旗中断となったが、事故車の処理は迅速に行なわれて15時ちょうどにセッションは再開となった。

 その後は大きな混乱もなく各車が走行を重ね、ウルトラソフトタイヤでさえロングランでのデグラデーション兆候が皆無という、決勝の1ストップ作戦を予感させるデータが見えてきた。

 90分のセッションが終わり、セバスチャン・ベッテルがウルトラソフトで1分12秒720を記録、トップでFP2を終えた。これは昨年のFP2を1.9秒上回るタイムだ。

 2位には0.487秒差でダニエル・リカルド、以下は1秒以内にライコネン、ダニール・クビアト、カルロス・サインツJr.、フェルスタッペンが続き、メルセデスAMGのハミルトンは8位、ボッタスは10位に留まった。

 マクラーレン・ホンダ勢はストフェル・バンドーンが11位、バトンが12位と中団につけているが、7位ペレスから15位エステバン・オコンまで0.3秒差という大接戦ゆえに、真の勢力図はまだまだ見えていないと言うべきだろう。