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F1モナコGP FP1:トップはハミルトン、コンマ2秒差でベッテルが続く。復帰のバトンは14番手

2017年05月25日 18:52  AUTOSPORT web

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F1モナコGP 木曜フリー走行1回目 ルイス・ハミルトン
5月25日現地時間10時、F1モナコGPのFP1が行なわれた。グランプリ週末の初日となる木曜日は、F1の走行に先駆けてフォーミュラ・ルノー・ユーロカップのフリー走行が45分間にわたって行なわれたが、路面コンディションは良好とは言えない。 

 前日とは打って変わって朝から雲が多く、気温は20度、路面温度も28度までしか上がっていない。それでも特殊なモナコのサーキットを新規定のマシンで初めて走る機会だけに、各チームがセッション開始直後から積極的にコースインして周回を重ねていく。

 サーキットはメインストレートやカジノからポルティエまでの下り区間、トンネル出口からヌーベルシケイン、タバコからプールサイドシケイン1つめなどが再舗装されている。

 2017年型マシンのスピード向上に合わせてガードレールやテックプロバリアの補強が行なわれた他、プールサイドシケイン出口イン側の縁石内側に高いソーセージが追加され、インカットから直線的なコース合流防止のためのスピードバンプも白線に沿って追加されている。

 最初の40分間で返却するタイヤはメルセデスAMG勢はスーパーソフトを選択したが、フェラーリ勢はウルトラソフト、1戦限りの現役復帰となるジェンソン・バトンはソフトタイヤで周回していく。

 バトンはインストレーションチェックの際にタバコでロックさせたが、ストフェル・バンドーンも走行開始後にヌーベルシケインで激しくロックさせるなど、タイヤの扱いに苦労している様子が覗える。

 一方でバトンやセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンはプールサイドシケイン出口のターン15イン側ガードレールにホイールをこすりつけながら走るなど、早くも限界を攻め始めている。

 カメラマンも迫力ある写真を撮影しようとガードレールに張り付いているが、エイペックスに近寄りすぎたカメラマンがマーシャルに注意される場面も。


 ニコ・ヒュルケンベルグとマーカス・エリクソンはインストレーションチェックを終えたところでジャッキアップされマシン整備に入ってしまい、マックス・フェルスタッペンは25分過ぎにクルマを降りてジャッキアップされてしまった。

 フェルスタッペンはセッション開始から1時間が過ぎた頃にコースに復帰するが、ダニエル・リカルドは「エンジンのパワーロスを感じる。音もいつもと少し違う」と無線で訴える。

 なお、このセッションではフェルスタッペンとジョリオン・パーマーが今季2基目のMGU-Kを投入、ロマン・グロージャンとザウバーの2人が2基目のESを投入している。

 セッション中盤には「毎回ターン1で問題を抱えてどうすりゃ良いのか分からない」というロマン・グロージャンがタイヤをロックさせてランオフエリアに逃げたり、セバスチャン・ベッテル、フェルスタッペン、ケビン・マグヌッセン、パスカル・ウェーレインらがヌーベルシケインでオーバーシュートするなどマシンとコースの限界点を探る様子が覗える。

 トロロッソ勢は問題視されたターン16イン側のソーセージを軽くヒットしてマシンが浮き上がる場面もあったが、壁にヒットするような大きな事故には繋がらなかった。

 FP1の90分のセッションを終えてトップはルイス・ハミルトンで、昨年のFP1を2秒も上回る1分13秒425。しかし0.196秒差で2位にはベッテル、0.346秒差でフェルスタッペンが続き、さらに6番手には0.686秒差でダニール・クビアトがつけ、トップ2チームのみならずモナコGPは混戦の様相を呈してきた。