スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで、5月23~24日の2日間、MotoGPのプライベートテストが実施された。
今回のテストは6月11日に開催を控えたカタルニアGPに向けたもの。参加した7チーム、14名のライダーは今年から採用される新レイアウトの確認、ミシュランが持ち込んだ新タイヤのテストなどに取り組んだ。
新レイアウトは昨年のカタルニアGPで起こったアクシデントに対応したもので、バックストレートエンドがやや短くなり、10コーナーへの進入スピートを低下させ、コース終盤の通過スピードを全体的に下げたレイアウトとなる。
最終コーナー手前の高速コーナー区間は使用せず、シケインが設置されるのは昨年の決勝レースと同様だが、シケインのレイアウトも若干変更されている。
ドゥカティ・チームはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)とホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)に加え、テストライダーのケーシー・ストーナー(ドゥカティ)とミケーレ・ピロ(ドゥカティ)が22日からテストを行なった。
2日間で146ラップを周回したロレンソは、「大変重要なテストとなった。いくつかのポジティブな解決策がみつかった」と語る。
「それに2日間連続してドゥカティ勢のトップだった。全体的にすべてのセクターで戦闘力があったけど、最後のセクターでコンマ数秒ほどタイムロスしているから、レースに向けて改良が必要だ。ミシュランはフロントタイヤに関してはいい仕事しているけど、リヤタイヤについてはまだ解決策がみつかっていない」
ドビジオーゾは「レースと同じような気温のなかで、多くの周回を重ねた。昨年までの2年間は、このコースで苦戦したから今回のテストは重要だったよ。レースペースはそれほど悪くない。重要なのは、ミシュランがいくつかのタイヤを投入し、いくつかの解決策がみつかったことだ」と述べている。
ドゥカティ勢ではインディペンデントチームの、アビンティア・レーシングのエクトル・バルベラ(ドゥカティ)とロリス・バズ(ドゥカティ)、アスパー・チームのアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)とカレル・アブラハム(ドゥカティ)が参加。コースレイアウトの確認とフロントタイヤのテストを始めとしたテストプログラムに取り組んだ。
アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、サム・ロウズ(アプリリア)のアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、開発中のシームレスギアボックス、フロントフェアリングなどをテスト。
ホンダ勢ではLCR・ホンダのカル・クロッチロウ(ホンダ)とマーク・VDSのティト・ラバット(ホンダ)が2日間テストに参加。レプソル・ホンダのマルク・マルケス(ホンダ)とダニ・ペドロサ(ホンダ)は24日のみの走行となった。
■MotoGP カタルニア プライベートテスト 非公式ラップタイム(チーム発表)
Pos.Rider/BikeTime/Laps1J.ロレンソ(ドゥカティ)1'43''998(146Laps)2A.バウティスタ(ドゥカティ)1'44''258(138Laps)3H.バルベラ(ドゥカティ)1'44''4694A.エスパルガロ(アプリリア)1'44''852(83Laps)5A.ドビジオーゾ(ドゥカティ)1'45''067(123Laps)6L.バズ(ドゥカティ)1'45''281(135Laps)7S.ロウズ(アプリリア)1'46''298(19Laps)8K.アブラハム(ドゥカティ)1'46''690(103Laps)