1992年と1994年にインディ500を制しているアル・アンサーJr.は、フェルナンド・アロンソがインディ500で勝利すれば、より多くのF1ドライバーがインディカーに参戦し、インディカーの人気がより高まるだろうとコメントしている。
ハーディングレーシングのギャビー・チャベスのドライビングコーチを務める元チャンピオンのアンサー。彼もアロンソの活躍を願うひとりだ。
「彼がインディ500を勝利することで、我々のスポーツはより拡大し、多くの報道がされるだろう」
「そして、ほかのF1チャンピオンたちも“よし、インディカーに行き、グラハム・ヒルやジム・クラーク、エマーソン・フィッティパルディのように勝ってやろう”と画策するはずさ」
「F1で大きな成功を収め、インディ500を愛しているモントーヤのように、チャンピオンでないF1ドライバーたちも同じだろう」
「だから、もしこのレースをアロンソが勝つことができれば、より多くのF1ドライバーの参戦を呼び、この世界クラスのスピドウェイにより注目を集めることになるだろう」
アンサーは、F1ワールドチャンピオンを獲得した翌年にナイジェル・マンセルがインディに参戦してきたとき、このシリーズのトップドライバーのひとりだった。
マンセルが渡米しシリーズに参戦してきた時のインパクトと今回のアロンソのインディ500挑戦に類似点を感じているアンサー。
「それは同じような気持ちを感じているよ。ナイジェルはもっとも新しいワールドチャンピオンとして、シリーズ全レースに参戦した。インディ500だけじゃなくてね。けど、フェルナンドは帰ってしまうんだ。私が感じる唯一の違いさ」
「ナイジェルは献身的で、その週にできるすべてを望み、快く行っていた。すべて同じようにね」
「偉大なドライバーはけっしてインディを過小評価することはない。忍耐力を持っているし、常に彼らは考え、自分のチームでできるベストな仕事を行っている」とコメント。
アンサーは、アロンソがレースで勝つポテンシャルを持っていることを疑わず、彼はここで勝てると明言している。
マンセルが参戦した時は普通のライバルとして扱われたが、アロンソに対してインディカーレギュラードライバーたちが厳しいマークをするとは考えていないようだ。
「レースに勝つためには、交わさなければならないほかのマシンがいる。それはナイジェルであったし、(インディ500を4度制した)私の父でもあった。勝利のためには、誰に対しても、どんなことでもしなければならないんだ」