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佐藤万璃音、F3ポーでルーキー選手権初表彰台。「市街地コースの危なさと難しさを痛感」

2017年05月25日 14:42  AUTOSPORT web

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佐藤万璃音はFIAヨーロピアンF3ポー大会でルーキーチャンピオンシップ3位表彰台を獲得
2017年、モトパークからFIAヨーロピアンF3選手権へ参戦している佐藤万璃音。5月19~21日に行われたポー大会でのベストリザルトは13位で、ルーキーチャンピオンシップ3位表彰台に立った。

 万璃音にとってフランス・ポーの市街地コースで行われた第3大会は、初のストリート・サーキット戦となった。

 19日の練習走行1回目は前日から降り続いた雨の影響からウエットからセミウェットへ路面コンディションが変化する難しい状況に。そのなか、万璃音はコースの習熟に専念し18番手タイムを記録した。

 続く練習走行2回目もセミウェット状態のなかスタート。万璃音は慎重にコースインしてタイヤを温めていったが、予想以上にグリップが低く、ガードレールにマシンの左リヤが接触。走行を重ねられないままセッションを終えることに。

 その影響もあり、決勝レース1のグリッドを決める予選1回目は1分11秒819で最後尾の19番手。レース1は小雨が降ったことでクラッシュが多発するサバイバルレースとなったが、万璃音は着実に走りきり14位でチェッカーを受けた。

 レース1後に行われた予選2回目で、万璃音はレース2の19番手グリッド、レース3の17番手グリッドを獲得する。

 レース2はレース中盤に前方を走るチームメイトに前を抑えられる形となり、オーバーテイクを仕掛けた際に接触。マシンへのダメージは軽微だったが、万全の状態でレース3に挑むべくリタイアを決断した。

 最終レース3は19台中6台がリタイアする波乱の展開となるなか、万璃音は着実に走りきって13位完走。この結果、フォース・インディアの支援を受けるジェハン・ダルヴァラ(カーリン)やメルセデスのサポートを受けるミック・シューマッハー(プレマパワー)に続くルーキーチャンピオンシップ3位表彰台を手にした。

■佐藤万璃音「怖さで足がすくむ場面も」

 万璃音は「雨のなかを木曜日にトラックウォークしたときには、事前に予想していたよりもコース幅は狭くないと感じました。しかし、翌金曜日の練習走行で、この市街地コースの危なさと難しさを痛感させられました」と初のストリート・サーキット戦を振り返る。

「練習走行2回目の開始早々、タイヤがまだ温まっていないのは分かっていたのに、高速コーナーでクルマが滑ってクルマの左後部をガードレールに軽く当ててしまいました。予選1回目に向けた走り込み不足につながり、痛かったとしか言えません」

「後方からのスタートを強いられた決勝レース1は、とにかく最後まで走りきろうと心に決めて臨みました。14位という結果にはまったく満足していませんが、クルマを壊さずに戦いを終えられてホッとしました」

「予選2回目になって、ようやくこの市街地コースに目が慣れてきました。怖さで足がすくむ場面もありましたし、順位を大きく上げられたわけではありませんが、トップとのタイム差を大きく縮められたのは収穫でしたね」

「決勝レース2は目の前を走るペースの遅いチームメイトにイライラさせられました。第3コーナーで彼の内側へ入ったらドアを閉められて接触。ダメージは軽かったものの、決勝レース3を完璧な形で迎えるためリタイアを決断しました」

「決勝レース3でもチームメイトの遅いペースに付き合わされましたが、我慢して背後にピタリとつけました。すると彼が単独クラッシュ。13位完走は悔しいけれど、ジェハンやミックに続く初めてのルーキー表彰台を素直に受け入れました」

 万璃音が挑むFIAヨーロピアンF3選手権第4大会は、6月16~18日にハンガリー・ハンガロリンクで行われる。