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「サンヨー」08サーカスのデザイナー森下公則と協業、販路開拓へ

2017年05月25日 13:44  Fashionsnap.com

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BlueFlag+kiminori morishita Image by: FASHIONSNAP
三陽商会が展開するコートブランド「サンヨー(SANYO)」から、新ライン「ブルーフラッグ(BlueFlag)」が登場する。「伝統+革新」をキーワードに、日本のモノづくりに最新テクノロジーを加えたり外部とのコラボレーションにより、幅広い着こなしのコートを提案するライン。第1弾として「08サーカス(08sircus)」や「キミノリモリシタ(kiminori morishita)」を手掛けるデザイナー森下公則を起用したカプセルコレクション「ブルーフラッグ+キミノリ モリシタ(BlueFlag+kiminori morishita)」を発表した。9月下旬に発売予定で、直営店の他、セレクトショップなど新規販路を開拓する。


 三陽商会は、今年2月に発表した新経営計画「Sanyo Innovation Project(SIP 2017)」の主要施策の1つとしてコーポレートブランド事業の強化を掲げている。コート事業では新規チャネルの開拓と外部人材との協業、マーケティング強化の3つを戦略の柱としており、今回のカプセルコレクションはその一環。岩田功代表取締役社長は森下を起用した理由について「こだわりを持って真摯に商品作りをされている。メンズを中心に長いキャリアがあり、またラブレスやギルドプライムでも一部商品を展開している関係で、今回の新事業に参加してもらうのに最適だと判断した」と話す。森下は「新規販路に対する新商品の開発ということで、新しいことへの挑戦に関わらせて頂くことにワクワクした」とオファーを受けた時を振り返り、「青森の工場に見学に行ったが、技術レベルも高くDNAがしっかり踏襲されていた。過去の商品はきっちり丁寧に作られている印象だったので、丁寧なモノづくりは背景に持ちつつこれまでとは違う新しい雰囲気や顔をサンヨーとして出せればと思った」という。
 カプセルコレクションは、40年以上にわたってコートを生産するサンヨーソーイング青森で縫製し、素材は静岡県浜松市で企画開発した綿100%のオリジナル生地を使用。全て洗いをかけて独特の風合いを出し、オーバーサイズに仕上げられた。メンズはシングルバルマカーンとダブルブレスト、ウールライナー付ダブルブレスト水牛ボタンの3型、ウィメンズはシングルバルマカーンとダブルブレスト、ウールライナー付ロングプリーツコートの3型を展開し、カラーは、メンズはブラック、カーキ、ベージュ、ウィメンズはブラック、カーキ、エクリュのそれぞれ3色を用意する。価格帯は税別7万3,000円~8万9,000円。直営店「三陽銀座タワー(SANYO GINZA TOWER)」や自社EC「iSTORE」に加え、セレクトショップなどで展開を予定している。卸の売上目標は下代ベースで3,000万円~4,000万円。次の2018年春夏シーズンでも森下とのカプセルコレクションを展開する予定だ。