映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』が2018年春に全国で公開される。
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は、2011年に「Yahoo!知恵袋」に投稿された「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という文から始まる質問をもとにした作品。この質問にインスパイアされたクリエイター「ほぼ日P」が、初音ミクが歌う同名楽曲をニコニコ動画に投稿して話題を集めたほか、ichidaのイラストでコミックエッセイ化もされた。Yahoo!知恵袋では質問に1700以上の回答が寄せられているという。
映画版では、不思議な行動を繰り返す妻・ちえ役を榮倉奈々、冷静なちえの夫・じゅん役を安田顕が演じる。ワニに食べられる、頭に矢が刺さるなどの「死因」による死んだふりを繰り返すちえと、呆れながらもやがて不安を覚えていくじゅんのコミュニケーションを描くハートフルコメディー作品になるという。共演者には小出恵介、野々すみ花が名を連ねている。監督は『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男。
榮倉は同作について「安田さんとは3度目の共演となりますが、夫婦のように近い関係性は初めてだったのでやはり照れくさかったです」とコメント。また作品については「ある夫婦の一風変わったコミュニケーションが優しく描かれている映画になってます」と語っている。一方の安田は榮倉について「榮倉さんとは、榮倉さんが二十歳の頃、はじめてドラマでご一緒したことがありました。今回久々に現場でお会いできて、嬉しかったです」とコメントしている。
また質問を投稿した原作者のK.Kajunskyは、「我が家であった出来事がスクリーンで映し出されるのかと思うと少し恥ずかしい気持ちもありますが、鑑賞させていただく時は第三者の目で楽しもうと思っています。そして妻は直視できるのか心配です」と心境を明かしている。
■榮倉奈々のコメント
最初にお話しをいただいた時の第一印象は正直なところ、変わったタイトルだなぁ…、このタイトルにどんなストーリーが綴られるのか、全く想像がつきませんでした。
演じさせてもらったちえさんは、独特な言葉を使い、独特な表現をする人で、見る人によっては不器用と取れるかもしれません。
しかし、夫・じゅんさんとの関係性を見ていると、しっかりと自分の哲学を持ってるように思います。
夫婦という親密な関係だからこそ見えてくる、人となりを表現できたら、観ている方にも共感していただける感情が散りばめられているのではと思いました。
夫婦を題材にした作品は初めてで、2人の生活空間(セット)での撮影は少し照れくさくもありました。
安田さんとは3度目の共演となりますが、夫婦のように近い関係性は初めてだったのでやはり照れくさかったです。
李監督は、監督自身が毎日楽しそうで、現場のみんなが気持ちよく過ごせる環境を作ってくださいました。
ある夫婦の一風変わったコミュニケーションが優しく描かれている映画になってます。
なんでもない日常の中で起こるささやかな出来事で感情が揺さぶられる。
現実世界に生きる私たちがリアルに感じ、見ている景色をスクリーンでも感じていただけると思います。
■安田顕のコメント
出演が決定した時は、とにかく懸命に取り組もうと思いました。
この作品をきっかけに「夫婦」について、いい意味であらためて思うこともあり、具体的ではなくて申し訳ないのですが、それは観てくださる方々それぞれに感じていただけると嬉しいです。
榮倉さんとは、榮倉さんが二十歳の頃、はじめてドラマでご一緒したことがありました。
今回久々に現場でお会いできて、嬉しかったです。
また李監督は現場のスタッフさんからの信頼が厚く、人望のある方だと感じています。
本作で私はちえの夫・じゅんを演じましたが、監督のイメージに沿えるよう、取り組ませていただきました。
原作の空気感とは違う監督の世界観、そして榮倉さんの七変化を映画館で堪能していただけたら幸いです。
■K.Kajunskyのコメント
この度実写化の話を聞き、自身も映画ファンとして実際に映画にわずかでも携われることがとても嬉しいです。
こんな日が来るとは夢にも思いませんでした。
こんなことになるなら、あんな適当なHNではなくきちんとしたペンネームを名乗っていればよかったと思いました。
榮倉奈々さんはとてもチャーミングな方で健康美というイメージで、どんなちえさんになるのかとても楽しみです。
安田顕さんはTEAM NACSからのファンなのでとても嬉しく思いますが、私自身が安田さんほどイケメンではないので少々心苦しいです。
一つの投稿から始まり、映画として2時間ほどの話になるとどんな展開になるのかとても楽しみです。
我が家であった出来事がスクリーンで映し出されるのかと思うと少し恥ずかしい気持ちもありますが、鑑賞させていただく時は第三者の目で楽しもうと思っています。
そして妻は直視できるのか心配です。
■李闘士男監督のコメント
「女性」っていうのは僕にとっては“謎”の塊。
何を考えてるんだか、いつもよく分からない。
そんな理解できない謎の代表格が、「奥さん」「妻」たち。
その「妻」たちの真っ昼間の闇に紛れた「謎」に迫ってみたくて、映画化をやってしまいました。
榮倉さんは天才。ほんと天才女優でした。なんでもすぐにやれちゃうから。悔しかったです。
安田さんは、狂気と小心者の間をいったりきたりで、なかなかの怪演ぶりでした。
どこの家庭にでもある「家の大奥」に迫ってみました。
江戸城だけじゃなく、家にも大奥ってのはあるんですね。
みなさん、「家の大奥」のミステリーを覗いてみませんか?