2017年5月吉日
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
レースレポート 3
2年ぶりに開催の第3戦オートポリスは5位で完走
SUPER GT 2017 第3戦
会期:2017年5月20~21日
場所:オートポリス
(大分県)
天候:晴れ
動員:2万8670人(2日間)
予選:6位
決勝:5位
■5月20日(土)
セットアップに苦戦するも予選は6番手に
前戦から約2週間というインターバルで開催された、SUPER GT第3戦オートポリス。シリーズ唯一の九州戦は、昨年熊本地震の影響で中止になったため2年ぶりとなる。
今年のレースウィークは、オートポリスにしては珍しく雨の予報もなく快晴が続く。予選日も朝から日差しが強く、塗面温度もあがっていた。練習走行から上位につけるタイムを記録し、迎えた予選1回目。今回は谷口選手がアタックを担当する。スタート直後に赤旗中断があり、仕切り直しになったが、再開後すぐに「1'44.707」を出し2番手につける。チームはこれ以上のアタックは必要なしと判断し、早々にピットへ。そのまま順位の変動はなく、2位で1回目を通過した。
予選2回目は片岡選手が担当。2周目に「1'44.800」を記録し上位につけるも、ライバルたちも徐々にタイムを更新し、6番手に。予選1回目同様、早めにマシンをピットに戻し、最終的に6位で予選は終了。決勝レースのグリッドは6番手、3列目からとなった。前戦のようにポールポジションとはいかなかったが、トップ争いに加われる順位だけに、決勝レースにも期待がかかる。
■5月21日(日)
ピットでアクシデントも
ロスを最小限にまとめ5位完走
土曜日に引き続き快晴だったが、昼すぎから日が陰り、徐々に気温が下がり始める。20分間のウォームアップが終了し、ローリングスタートで300kmのレースが始まった。スタートドライバーを務めるのは片岡選手。1周目にいきなり1台抜いて5位でホームストレートに帰ってきた。この調子でさらに前にいけるかと思いきや、4周目にGT500と300が絡む深刻なクラッシュが発生。そのままセーフティーカーランとなる。マシン回収や路面の清掃などで時間がかかったが、11周目にセーフティーカーが抜けてレースがリスタートされた。
前を走る5号車(マッハ車検 MC86 GTNET)のペースがあがり、徐々に差を広げられてしまう。20周目に5号車がピットインしたことで4位にあがり、ミクAMGも27周目に4位のままピットインとなった。タイヤを4本交換して谷口選手に交代し出発のはずが、やや作業に手間取ってしまい10秒ほどロスすることに。アウトラップは14位で、なんとか5号車の前には出られたのだが、このロスが影響してのちのち7号車(Studie BMW M6)と11号車(GAINER TANAX AMG GT3)に先行を許し、6位になってしまった。
ここからレースは完全に膠着。4位の11号車、5位の7号車、6位のミクAMGの3台でトレイン状態になっていた。前を走る7号車をコンマ数秒のテールトゥーノーズのまま周回を重ねていく。オートポリスは抜きにくいコースとして知られており、なかなか仕掛けるタイミングがやってこない。もはやこのままチェッカーかと思われた59周目。残り2~3周というタイミングで、4位を走っていた11号車にアクシデントが発生し、そのまま戦線離脱。順位は繰り上がって5位でレースを終えることができた。
表彰台には届かなかったが、5位6ポイントを獲得し、27ポイントでシリーズランキングは3位。1位との差は2ポイントと、まだまだチャンピオンシップの最前線にいる。次戦は1ヵ月以上の期間があいて7月22~23日に仙台のスポーツランドSUGOで開催される。ここで大量得点を獲得して、ランキングに弾みをつけたい。
■チーム関係者コメント
安藝貴範 代表
トップの2台に追いつくのは厳しかったですけど、3位は狙えていたレースでしたね。それだけにピットで時間かかってしまったのが残念でした。上がっても1つだけだったかもしれませんが。レースに関してはやれることはやったし、ドライバーもよく粘ってポジションを下げなかった。オートポリスは抜きにくいので、予選で前にいないと決勝レースで苦しくなるんですが、そんな中でも予選より順位を上げてゴールできた良かったと思います。結果的に取りこぼしもなかったし、次戦SUGOでは今回の反省点を踏まえて頑張ります。
片山右京 監督
ピットでの件は残念だったけど、人間がやってることだしヒューマンエラーは仕方ないですね。いつ、何が起きても対応できるように心構えをしておくしかありません。チャンピオンシップもまだトップとは2ポイント差なので、食らいついていってます。最初に優勝できたこと、今回5位でそれなりのポイントが取れたことはとても大きいですね。前戦のポールポジションの1Pもジワジワと効いてくると思います。慢心せず、SUGOでは気を引き締めて臨みます。
谷口信輝 選手
6番手から片岡選手がいいペースで走っていましが、トップの2台には追いつけませんでした。あと、意外とBMW M6とコースの相性も良かったみたいですね。FIA GT3勢の中でトップを取れるかと思ったんですけど、BMWの2台にかないませんでした。僕のスティントでは路面とタイヤがマッチしていなくてズルズルだったんで、非常に苦しかったんです。前を走るヨルグ選手には追いつくけど抜くのは厳しかった。ポジションは落ちなかったけど上がりもせずで、あまり盛り上がらないレースになってしまいました。SUGOでは見せ場を作りたいですね。
片岡龍也 選手
チームとしてはやれることをやった結果です。ピットワークでミスがあったけど、なくても順位がひとつ上がったくらいで、優勝争いには加われなかったと思います。今のマシンのセッティングでも気づきがありましたし、ピンポイントに見えてきた部分もあるので、得るものがある週末でした。そんなに悪くないレース内容でしたし、表彰台を逃したことは悔しいけど良しとして次へ進んでいきます。