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TEAM IMPUL 2017スーパーGT第3戦オートポリス レースレポート

2017年05月24日 14:42  AUTOSPORT web

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カルソニック IMPUL GT-R 2017スーパーGT第3戦オートポリス
AUTOBACS SUPER GT Round3
SUPER GT IN KYUSHU
2017.05.20~21
今季最上位でポイント加算
No.12 カルソニック IMPUL GT-R
安田 裕信/ヤン・マーデンボロー

 トラブルに苦しんだ第2戦富士から約2週間。早くも第3戦が九州のオートポリスにて行われました。昨年は残念ながら熊本地震の影響で中止となってしまったため2年ぶりの開催となりました。

 2015年秋に行われたレースではトップ争いも繰り広げたサーキット。ふたたび強くて速いカルソニック IMPUL GT-Rを九州のファンの皆さんの前で披露すべくチームは大分県入りしました。

5/20(土)公式予選
天候:晴れ コース:ドライ
気温/路面温度:26℃/46℃(Q1開始時)
観客動員数:1万470人
GT500クラスQ1 14:00~14:15

 2年ぶりにSUPER GTマシンのエンジン音が轟いたオートポリスは、朝から晴天となり夏を思わせるような暑さとなりました。GT300クラスのQ1で赤旗中断があったため予定より10分ディレイとなり、14時ちょうどからGT500クラスのQ1が始まりました。

 カルソニック IMPUL GT-R、今回はQ1担当ドライバーに安田裕信を指名。開幕戦岡山、第2戦富士とQ1敗退が続いていたため是が非でもQ2へ進出したいところ。

 14時からのセッション開始直後はピット内で待機します。Q1のアタック時間は15分。残り9分を切ったところで先にヨコハマタイヤ、ダンロップタイヤ勢がコースインするのを尻目に、安田は集中力を高めつつピットアウトのタイミングを見計らいます。

 残り時間6分半でコースインしました。アタックラップに入っていた残り約1分のところで、No.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史選手)が第4コーナーでクラッシュ。

 赤旗中断等でタイム抹消も心配されましたが、そのままセッションは続行。Q2に進出できる上位8台のギリギリのボーダーラインに位置し、安田は引き続きアタックに挑みますが、最終的に他車にタイムを更新されてしまい1'35.675で9位。

 8位のマシンとは0.04秒差というわずかな差。あと一歩のところで、Q2進出を逃し、今回ヤン・マーデンボローは予選に出走することなく敗退となりました。

 しかしながら、今季予選のベストリザルトを記録。1ポイントでも多いポイントの獲得を目指し、決勝レースに臨むこととなりました。

5/21(日)決勝レース
コース:ドライ
気温/路面温度/湿度:22℃/31℃/30%(レース開始前)
観客動員数:1万8200人
決勝レース距離:4.674km×65Laps=303.81km
決勝レース:14:00パレードラップスタート

 前日の予選に引き続き晴天となった決勝日。多くの九州のファンの方々がサーキットへ詰めかけました。開幕戦岡山、第2戦富士に引き続き、今回もカルソニック IMPUL GT-Rのスタートドライバーはヤン・マーデンボローの担当となりました。

 予定通り14時にパレードラップがスタート。1周周回ののち、1周のフォーメーションラップを経てレースのスタートが切られました。

 9位スタートから順位変動なくオープニングラップを終えます。ヤンはしっかりと前のマシンに付いていきます。6周目、最終コーナー手前で3台が関わるクラッシュが発生。この影響でセーフティカーが導入されます。

 クラッシュ車両のオイル漏れ等の処理に時間を要しレースが再開したのは14周目。ヤンはタイヤのグリップが少し低下してしまったようで、マシンをスライドさせながらタイヤをウォームアップし、ホームストレートを通過していきます。

 19周目、周回遅れのGT300クラスマシンとの交錯が始まります。この混乱のなかで、ヤンの1台前の8位を走行するNo.6 WAKO’S 4CR LC500(アンドレア・カルダレッリ選手)や、1台後ろの10位を走行するNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛選手)、11位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ選手)と近距離でのバトルを展開。

 特にNo.19 LC500の関口選手とヤンはスーパーフォーミュラでITOCHU ENEX TEAM IMPULのチームメイト同士のバトルをサイドバイサイドで展開。ここでは抑え込み、順位をキープしますが23周目、11位のNo.23 GT-Rに抜かれ10位へ順位を落とします。

 抜かれたもののしっかりと真後ろに付いていきますが、再逆転には至りませんでした。34周目にピットイン。タイヤ交換と給油作業、安田裕信へのドライバー交代を終えてコースへ復帰。全車ピットインを終えて9位。

 8位のマシンとは差が7秒近く開いていましたが、5位以降のマシンが僅差でバトルをしている間に徐々に差を詰めることに成功します。

 51周目、No.39 DENSO KOBELCOSARD LC500(平手晃平選手)が接触によりコースアウトしリタイアしたことで8位へ浮上。このすぐあと5位~7位の3台のマシンによる5位争いに加わります。

 しかし今一歩、オーバーテイクに至る決定打がなく8位に甘んじてしまいますが、我慢強く終盤を走行します。

 この集団とのバトルの最中、接触があり軽いスピンも喫しましたが、すぐに体制を立て直しレースへ復帰。フロントバンパーのエアロパーツの破損があり、ペースをなかなかあげられません。

 その後は、レースフィニッシュ直前の62周目、No.6 LC500がトラブルでスローダウンしピットインしたことで7位へ順位を上げ、このままゴールとなりました。

 終始中団に埋もれ、我慢を強いられたレースとなりましたが前戦富士のようなトラブルは出ず完走。順位も今シーズンベストリザルトでポイントも加算しました。

 これからシーズン中盤戦に入っていきますが、次戦のSUGOは7/22(土)~23(日)開催と2ヶ月のインターバルを挟みます。

 6月にはテストもありますので、優勝争い表彰台争いに絡めるようしっかりと準備をしていきます。引き続きカルソニック IMPUL GT-Rへのご声援をよろしくお願いします。

ドライバーからのコメント
安田裕信
 レース後半を担当しましたが、前の集団に追いついてオーバーテイクするときにヘアピンで接触してマシンを壊してしまいました。7位以上に行けたはずなので悔しいですが、次また頑張ります。

ヤン・マーデンボロー
 九州の非常に多くの観客の皆さんの前でレースをできたことをうれしく思います。レース中は色々なことが起こりましたが、GT-Rにはまだスピードが足りません。菅生までにテストもありますので、良いセットアップを見つけたいと思います。

カルソニックIMPUL GT-R 2017年シーズン ここまでの戦績
第1戦岡山:予選13位/決勝8位
第2戦富士:予選12位/決勝14位
第3戦オートポリス:予選9位/決勝7位
ドライバーズランキング:13位
チームランキング:10位(第3戦オートポリス終了時点)

Race&Event Information
●全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦 5/27(土)~28(日) 岡山国際サーキット
●全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦 7/8(土)~9(日) 富士スピードウェイ
●スーパーGT第4戦 7/22(土)~23(日) スポーツランドSUGO

公式サイト:http://www.impul.co.jp/
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