ところが、F.C.C. TSR Hondaの今季EWC第3戦決勝レースは、ほぼ最下位まで順位を落とした後にハイペースで追い上げ、3位を目前にしながらも最終的には5位でチェッカーを受けるという波乱に満ちた悔しいものとなった。しかしながら、EWCチャンピオンシップに向けては、ターゲットのトップチームの順位を上回ったことから、そのポジションを5位に落とした物の、逆にトップ差を縮めることに成功した。
EWCからは、今回のチームの健闘に対し、そのチャレンジスピリッツを賞賛する「Anthony Delhalle EWC Spirit Trophy」をF.C.C. TSR Hondaに授与することを決め、総監督藤井正和が上位3チームと同時に登壇して表彰されたことは、チームの戦い方が間違っていなかったことの証明であると誰もが確信した。
マシンNo.5のF.C.C. TSR Hondaは、これで今季2016-2017EWCシーズン3戦、ボルドール、ル・マンと3戦連続で“5位”となった。EWC世界ランキングは“5位”に後退したが、トップとの差はこれまた5ポイント縮まり、特に意味はないが、“5”という数字が奇しくも揃った。この結果ランキング争いはさらに上位陣が接近する形となった。次のスロバキア(6月23日-24日)も8時間のレース。鈴鹿8耐での逆転を狙うためには、今回の課題・問題をクリアして走り切るしかない。