亭主関白な夫はもはや絶滅危惧種か。近頃は妻に気を使い、家庭内では弱い立場にある男性が増えまくっている印象がある。5月24日の「村上マヨネーズのツッコませて頂きます!」(関西テレビ)では、新橋で飲んでいるサラリーマンに夫婦円満のための"妻のトリセツ"を調査。すると、世間の夫たちの涙ぐましい努力が浮き彫りになった。(文:みゆくらけん)
まずは結婚22年目のMさん。「尻に敷かれています」と公言しているが、実際に家庭内では妻にかなり気を使っているのだとか。Mさんの"妻のトリセツ"は「帰ったら必ず晩酌をすること」。これは毎晩の日課で、自分が外で飲んで帰った時にも絶対なのだという。
「女房の好きなお酒をこちらからご提案することで、夫婦間の積もった垢を円滑に流します。もう飲めないこともあります。でも『もう一杯飲みたい』とコチラからご提案します」
一日一度、夫婦がきちんと向き合う時間を作るというのは大切なこと。しかし飲みたくない日も"進んでご提案"とは。
自分を妻の「奴隷」だと認識し、ひたすら尽くす夫たち
結婚4年目のSさんの"妻のトリセツ"は「空腹厳禁」。つまり、嫁を空腹にさせないことだという。お腹が減るとイライラしがちな妻に気を使い、すぐにお菓子を一緒に食べるなどしてその場をしのいでいるというが、おかげで体重は結婚前より20キロも増えたのだとか。それでも嬉しそうにSさんは話す。
「今111キログラムです。おかげさまで。夫婦円満のために」
会社の同期と結婚し、6年目になるというSさんの場合はさらに凄い。妻のためにSさんがしてあげることといえば「送り迎え」なのだそうだが、普通の送迎ではない。たとえば妻が札幌に行くとなれば、東京~札幌間の送迎。Sさんはただ送っていくだけで、札幌に着いたらその足でまた飛行機に乗って帰ってくるのだとか。「空港までで良いのでは?」と問われれば
「いや、それは送り迎えじゃない。目的地まで行って初めて送り迎えです」
と答える。聞いている周りの空気がどよめくと「洗脳ってされている方からしたらわからない。これが普通です」と涙を滲ませていた。Sさんは妻のことを「優しい恐妻」だとし、自分のことは「奴隷」だといっている。「昔はケンカをしょっちゅうしてましたが、今は自分の立場(上下関係)が理解できたのでナイです」とも。
「潔癖症の妻に合わせて細心の注意を払って生活する」
その他、「毎月26日(フロの日)は一緒にお風呂に入る」「(話を聞いていなくても)必ず相づちを打つ」「洗濯物には触れない(良かれと思って手伝わない)」「潔癖症の妻に合わせて細心の注意を払って生活する」「朝ご飯が365日同じでも文句はいわない」などが挙がっていた。ブラマヨの2人の"妻のトリセツ"は「嫁もコドモ(小杉)」「ただただ我慢(吉田)」だった。
男性たちの並々ならぬ努力が涙ぐましいが、そこまで気を使っているのはもはや優しさというより面倒くさい争いを避けるための"保身"だと感じてしまうのは私だけか。
ちなみに筆者の夫の"妻のトリセツ"は「妻がイライラしている時はテレビの音量を下げる(もしくは消す)」というものだった。これは正解。イラついている時にソファに寝そべってのほほ~んとテレビ(特にお笑い・バラエティ系)を見られていたら、問答無用で苛立ちMAXになってしまい、思わず斬りたくなってしまうから。