ジェンソン・バトンは、マクラーレン・ホンダのアップデートは大きな進歩を確約するものであり、今週末に参戦するF1モナコGPでは成功を収める自信があると話している。
2016年シーズン末をもって休養に入ったバトンは、今季マクラーレンのリザーブドライバーを務めている。フェルナンド・アロンソがインディ500参戦のためモナコGP欠場を決めたことから、今週末一度かぎりのF1復帰を果たすこととなった。
マクラーレンはスペインGPにアップデートの第一段階を投入。このパッケージはモナコGPで完成となるが、前戦スペインGPではアロンソが予選7位を獲得している。22日にマクラーレン・テクノロジー・センターで行われた「ワールド・ファステスト・ゲーマー」コンテストのプロモーションイベントで、バトンは次のように語った。
「バルセロナの予選で、フェルナンドがパフォーマンスを発揮するところが見られたのは素晴らしく良いことだった。予選7位になるなんてすごい進歩だ。彼の走行が素晴らしかったことには間違いないが、チームがどれだけ改善したかを証明した」
「大きな前進だよ。どれだけかはわからないけれど、ダウンフォースに大きな改善があった。モナコでもまた、新たな進歩がある。フォンジー(アロンソ)がバルセロナで予選7位なら、モナコでの僕らはもっといい結果を出せるはずだよ」
バトンは4月に行われたバーレーンでのテストに参加しておらず、2017年型マシンでの実走テストではなく、チームのシミュレーターを使用しての準備に専念していた。この方法で今季のマシンについて十分に学べたが、シミュレーター上でもトラブルがなかったわけではないと、バトンは冗談めかして話した。
「最初に乗り込んだときは(マシンの)感触が好きになれなかった。でもそれはアップデートの前だったんだ。セットアップに変更を加えたらずいぶんと良くなり、僕のドライビングスタイルに合うようになった。さらにアップデートを加えたところ、かなり乗りやすくなった」
「今日は(シミュレーター上で)海に2回も落ちたけど、実際には起こらないことを祈るよ。ターン1(サン・デボーテ)の後で坂を登ったら、右側に落ちて横転したんだ」
「シミュレーターで横転するなんて初めてだったけど、本当なんだ! 幸運にも衝撃は現実に起こるよりも小さかったけれど、それでも揺れやGは感じたよ」