トップへ

D’station Racing スーパーGT第3戦オートポリス レースレポート

2017年05月23日 14:12  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

D'station Porsche
D'station Racing
Race Report­­

AUTOBACS SUPER GT SERIES
Round.3 Autopolis

May 20-21 2017

得意の追い上げで7位フィニッシュ。3戦連続ポイントゲット

Qualify : 16th (1'46"016)
Race : 7th (60Laps)

 見事な追い上げからチーム初となる3位表彰台を獲得した第2戦富士スピードウェイから2週間強。2年ぶりの開催となる第3戦オートポリスを迎えた。このラウンドから3戦の間、スヴェン・ミューラーがドイツでレースに出場することから、D'station Racingは藤井誠暢のパートナーとして新たに2015年チャンピオンのアンドレ・クートを起用。勢いをそのままにレースウイークに臨んだ。

 迎えた5月20日(土)の公式練習は快晴。まずは藤井がD'station Porscheのステアリングを握り周回。クートに交代しながら周回を重ね、藤井が12周、クートが20周を消化。GT300クラスの専有走行の時間にクートが1分45秒818をマークし、13番手につけた。今回もチームはレースでのペースには自信をもっていたが、それを活かすためにはなるべく前のグリッドを得ることが重要。僅差のGT300だが、クートのタイムでも予選Q1突破は可能であると判断し、クートがQ1、藤井がQ2のアタッカーとして午後1時30分からの公式予選に臨んだ。

 クートはここで果敢にアタックを展開したが、公式練習に比べコンディションが変化しており、わずかにタイムが伸びず1分46秒016というタイムに。惜しくもQ2進出が可能な14番手には届かず、D'station Porscheは16番手から決勝レースを戦うことになった。

 翌5月21日(日)の決勝日も、天候は晴天。D'station Racingはクートがスタートを担当した。4周目、クートの目前で大きなクラッシュが発生しセーフティカーが導入されるが、クートは難を逃れ、14周目のレース再開から追撃を開始した。第2戦富士ほどレースペースは他を圧倒するものではなかったが、クートは13周目、20周目にポジションを上げ、26周を終えピットへ。しっかり自らのパートをこなし、藤井に交代した。

 素早い作業で藤井はコースに戻るが、前を行く#3 GT-Rとの差はやや開いており、しばらくは粘りの走りを強いられることになる。しかし、藤井は前とのギャップを少しずつ詰め始めた。ライバルたちのタイヤが苦しくなり、急激に7番手争いの4台の集団が近づいたのだ。

 チャンスとみた藤井は、53周目に#5 86 MCをオーバーテイク。さらに56周目には#3 GT-R、#10 GT-Rをかわし、一気に7位に浮上し、そのままチェッカーフラッグを受けた。

 この結果、D'station Racingは開幕から3戦連続でポイントを獲得。藤井はランキングでも6位につけている。コーナリングに優れるJAF-GT規定車両が得意なこのコースでのポイントは収穫。目標とするタイトルに向け、今後得意なコースでもさらなる上位進出を目指すべく、さらにD'station Porscheの速さに磨きをかけていく。

Tomonobu Fujii Driver
今回はJAF-GT車両が速く、ポルシェにとっては少し苦しいコースでした。予選から苦戦を強いられてしまいましたが、レースでは追い上げられると思っていました。アンドレは素晴らしい走りをみせてくれましたし、僕に交代した後も、前との間隔は離れていましたが、あきらめずにタイヤをマネージメントしながらプッシュし、7位まで追い上げることができました。D'station Racingのチーム力を発揮できたレースだと思います。次のSUGOでも、しっかりポイントを獲ってタイトル争いに残りたいですね。

André Couto Driver
予選16番手からのスタートで厳しいレースになると予想していたけれど、結果的に7位でフィニッシュできたということは、このコースを考えると最良の結果だったんじゃないかな。クルマはいいポテンシャルがあったけれど、このコースではオーバーテイクが難しく、それほどポジションを上げることができなかった。でも、最後に7位を得ることができたので喜んで家に帰ることができるし、しっかりと切り替えて、次のレースに臨みたいと思う。チームとは初のレースだったけど、プロフェッショナルなチームだったよ。

Satoshi Hoshino Team Principal
今回はJAF-GT勢が速いサーキットで、ポルシェにとっては相性が悪いコースでしたね。苦しい展開になりましたが、決勝ではなんとかポイントを獲りたいと思っていました。チームの総合力もありますし、ピット作業も速く、ドライバーふたりも速く安定していました。最後は7位まで追い上げてくれて良かったです。D'station Racingとして開幕から3戦すべてでポイントを獲れているのはチームとしての価値がありますし、今後も続けていけば目標のチャンピオンに近づけると思います。応援ありがとうございました!

Toshiaki Takeda Team Director
サーキット入りするまでは上位を目指していましたが、走行がスタートしてからはかなり苦しい展開になっていたので、最終的に7位という結果を得ることができたのは良かったです。このコースはJAF-GT勢が強いですし、前戦の結果でハンデを積んだこと、抜けないレイアウトも苦しい展開の理由になったと思います。展開としては作戦どおりにいきましたし、異なるレイアウトの3戦で課題も見えました。今後もいいクルマと、ヨコハマタイヤさんといいタイヤを作って、優勝という目標を目指していきたいです。

Official Website : http://dstation-racing.jp
Facebook : http://fb.me/DstationRacing