ルノーF1マネジングディレクターのシリル・アビテブールは、2017年F1シーズンで期待外れのスタートを切ったジョリオン・パーマーが問題を解決できるよう支援すると語った。
ニコ・ヒュルケンベルグは、今シーズンにフォース・インディアからルノーに加入して以来、チームに大きな影響をもたらしている。第5戦終了時点でルノーF1チームが獲得した14ポイントはすべて、ヒュルケンベルグが過去3レースで9位、8位、6位に入賞して獲得したものだ。
対照的に、パーマーは同じ3レースでそれぞれ13位完走、衝突によるリタイア、15位完走、という結果であった。
スペインGPの金曜、パーマーは、フリー走行初日として2017年シーズン開幕以来、一番の出来だったと語った。しかし、予選と決勝の2日間にはそのペースが消え、決勝レースではヒュルケンベルグに1分以上の差をつけられた。しかもその理由が理解できないとパーマーは述べている。
パーマーの不調について説明できるかと尋ねられたアビテブールは、「分からない」と答えた。
「週末を通して、マシンとのコンビネーション、セットアップ、バランスと彼のドライビングなど、全体的にパフォーマンスが良好である瞬間が時折見えた」
「問題なのは土曜日だ。コースインすればすぐにいいパフォーマンスを発揮できる時もあるが、ほとんど変更を加えていないのに、うまくいかない時がある」
「土曜日の朝、彼は不満を抱いていた」
「予選になっても良くならず、日曜日の決勝でも状況は改善しなかった」
「(この問題を)もっと詳しく調べなければならない。我々はこの状況が改善されるように力を尽くす」
「今シーズンも5レースが終わり、うまく機能していることとそうでないことの統計が出ているからね」
アビテブールはパーマーを擁護し、後半により強さが出てきた昨シーズンのように、今シーズンも後半に調子を取り戻すと考えている。
「(昨年も)スロースタートだったが、シーズン終わりには改善していた」とアビテブール。
「彼は復調できる。我々はそう信じているし、そうなるように取り組んでいる」
パーマーは次戦のモナコGP前に、何を改善すべきなのかを自身で理解したいと語った。
「僕は必要な時にマシンから速さを引き出すことができなかったけど、最後のタイヤセットではうまくいった」とパーマーは語った。
「今、僕がやらなければいけないのは、エンジニアたちと話し合ってレースの分析をすることだ。そして同時にマシンを分析することも必要だ」
「モナコでは、もっと良い結果を残すつもりだよ」