15日から走行がスタートしたインディカー・シリーズ第6戦第101回インディ500。22日も3時間半のプラクティス走行が行われ、チップ・ガナッシ・レーシングのマックス・チルトンがトップスピードを記録した。
佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、226.806mphをマークして5番手。フェルナンド・アロンソは、122周を走行し12番手でプラクティスを終えた。
2日間に渡る予選を終えた翌日22日も12時30分から16時までプラクティス走行が行われ、決勝へ向けて各車走行を重ねた。
予選でクラッシュを喫し大怪我を負ったセバスチャン・ブルデーの代わりにデイル・コイン・レーシングの18号車のドライバーに抜擢されたジェームス・デイビソンは、プラクティスの前の30分間を占有し14周を走行。その後、ほかのドライバーたちと共にプラクティスに参加した。
3時間半の走行でトップに立ったのはマックス・チルトン。予選では15番手だったチルトンは228.592mphを記録し、決勝レースでの巻き返しを狙う。デイル・コイン・レーシングのエド・ジョーンズも228mph台を記録し2番手に入った。
3番手は見事な予選アテンプトを見せ3度目のインディ500ポールを獲得したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。プラクティス終盤にスピードを更新し、決勝レースに向けても順調にマシンを仕上げている。
シボレー勢トップは、4番手に入ったシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。今シーズンも強さを見せているペンスキー勢だが、インディ500では苦戦気味で予選ではウィル・パワーの9番手がトップで、パジェノーはチームの中でも最下位の23番手だった。
パジェノーは、この日は95周を走行し4番手のスピードを記録。エリオ・カストロネベスも6番手とペンスキーにとっては明るい兆しとなった。
「予選ではスピードがなかったね。僕たちは競争するスピードを持てていなかった。残念だったし、少し謎だったよ」
「予選とは別のパッケージになるので、昨晩に多くの変更を加えた。レースに向けた新しいエンジンもね。ここで新しいエンジンは武器になるよ。シボレーは仕事をしてくれて、本当に強いエンジンを供給してれたんだ」
「先週レースカーはとても良かったと思っていたし、実際にトラフィックでは本当にいい感じだ。だからエキサイティングなレースになると思うよ」とパジェノー。
佐藤琢磨は相変わらず安定した速さを見せている。この日は80周を走行し226.806mphをマークして5番手に入った。
琢磨と同じ2列目からスタートするフェスナンド・アロンソ(アンドレッティ・オートスポート)は、122周と積極的に走行を重ね12番手のスピードを記録している。
15日から毎日続いた走行もこのプラクティスで終了となり、決勝レースへ向けては26日金曜日のカーブデーに1時間の走行を残すのみとなった。