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ロス・ブラウンが変革に動くもF1ストラテジーグループへの不満は解消されず

2017年05月23日 06:22  AUTOSPORT web

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ロス・ブラウンとフェラーリ代表マウリツィオ・アリバベーネ
F1ストラテジーグループの会合に全チームを出席させるために動いたのは、F1の新オーナー、リバティ・メディア下でスポーツ面を取り仕切るロス・ブラウンであったことが分かった。

 6チームの代表(メルセデス、フェラーリ、レッドブル、ウイリアムズ、マクラーレン、フォース・インディア)、FIA、F1商業権保有者から成るストラテジーグループは、規則変更などについての提案をまとめ、F1コミッションに議題を送る役割を担っている。ここに全チームの代表が参加していないことに、長年不満が出ていたが、前回の会合の後、今後はメンバー以外のチームも招かれることが決まったと発表された。

 ロス・ブラウンが議長を務めた前回の会合では、雰囲気が変わり、よりポジティブな形で議論が進められたといわれている。

 ブラウンは、残りの4チームも、公式なメンバーとしての立場ではないもののオブザーバーとして会合に招くという変更を提示。これについて今後議論する、あるいは投票を行うという形ではなく、確実に実現させる変更として示したという。

 これは選手権の運営に関して全チームの発言権を認めるための最初のステップであるとみられており、ストラテジーグループが今後、形を変える可能性がある。

 しかしザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンは、オブザーバーとしてメンバー以外を招くという決定は「ジェスチャー」であると考えており、現時点では十分な変更は行われていないと示唆した。

「少なくとも、その場でどういう発言が行われているのかは分かるようになります」とカルテンボーン。

「提案がどういう形で出てきたかということを知る機会は与えられるわけです」

「これまではなぜその決断がなされたのか分かりませんでした。これからは違う考え方についても分かりますし、これまでより理解できるようになるでしょう」

「ただ、メンバーにより近づいたという感じはありません。議論に参加するわけではないのですから。結局はグループはそういう形では機能するわけではないのです」
   
「この手の決定権を持ったグループの存在に、私たちは同意することはできません」