第101回インディ500の予選で見事ポールポジションを獲得したチップ・ガナッシのスコット・ディクソンがポール獲得から数時間後に強盗にあったとインディアナ州のラジオ局Fox59が報じた。
21、22日と二日間に渡って行われたインディ500の予選。ポールを決めるファスト9では素晴らしいアテンプトを見せ、インディ500で3度目のポールポジションを獲得したディクソン。その数時間後に思いもよらぬ事件に遭遇してしまう。
ディクソンは、21日の午後10時に妻のエマと元チームメイトのダリオ・フランキッティとともに車でインディアナポリス・モータースピードウェイから800mにあるメキシコ料理のファストフード店タコベルに訪れた。彼らはドライブスルーに並んでいた際、ふたりの若者から銃で脅された強盗にあったとラジオ局Fox59は報道。
後に現場近くのベルウィック通りで、銃を所持していた14歳と15歳の少年が逮捕されている。
ガナッシのチームスポークスマンはNBCスポーツの取材に対して事件が起こったことを認めているが、ふたりからのコメントは発表していない。
チームメイトのトニー・カナーンも強盗にあった近くにいて、当時の状況を語っている。
「僕も彼らと一緒にいるはずだったんだよ」
「僕はブラジル出身だから、そういう事件には少し慣れている。けれど、ここで強盗にあうとは思わなかった。彼らが無事でうれしいよ」
「僕たちはバス通りで一緒だった。僕は夕食を食べて帰ろうと考えていて、ディクソンは夕食を買って帰ろうとしていた」
「ドライブスルーに向かい窓を下げて注文している際、ふたりの男が近づいてきてディクソンに銃を突きつけ彼の財布と電話を要求したんだ」
「けれど、彼は自分の財布をモーターホームに置いてきてしまったので、強盗は彼の妻の財布を奪って逃げていったよ」
思いもよらぬ事件にあってしまったディクソンだが、22日に行われているプラクティス走行に参加し、走行を重ねている。