2006年のMotoGPチャンピオンであるニッキー・ヘイデンがイタリアのサイクリング中に交通事故に遭い、5月22日の夜に死亡が確認された。
ヘイデンは、1981年にケンタッキー州オーエンズボロで生まれた。父親がダートトラックのライダーだったため、ヘイデンは3歳からバイクに乗り始め、5歳のとき初めてレースに出場する。
その後、数々のレースを経験し、2001年にAMAスーパーバイク選手権に参戦。2002年に史上最年少でチャンピオンを獲得した。
その翌年の2003年にロードレース世界選手権、MotoGPにホンダのファクトリーライダーとして参戦を開始。2005年の第8戦アメリカGPでポール・トウ・ウインを達成し、最高峰クラスで初優勝遂げる。そしてホンダのMotoGPマシン、RC211Vのラストイヤーとなった2006年にチャンピオンを獲得した。
2008年はホンダを離れ、ドゥカティへ移籍。2009年にはドゥカティのファクトリーライダーとなり、バレンティーノ・ロッシと3年間ともに戦った。
2014年から2年間はサテライトチームのアスパーへ移籍し再びホンダのマシンで参戦。そして2016年からはスーパーバイク世界選手権(SBK)に戦いの舞台を移し、第6戦マレーシアでルーキーイヤーにもかかわらず優勝を挙げた。
17年は、レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームから参戦。新型マシンのCBR1000RR Fireblade SP2を駆り、チャンピオンの獲得を目指していた。
■ニッキー・ヘイデンの主な戦績
1998年
AMA 750SS 4位、AMA 600SS 4位
1999年
AMA スーパーバイク 22位
AMA 600SS チャンピオン
AMA フォーミュラエクストリーム 2位
AMA 600SS 4位
2000年
AMA スーパーバイク 2位
2001年
AMA スーパーバイク 5位
2002年
AMA スーパーバイク 3位
2003年
世界選手権 MotoGP 5位 (ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得)
2004年
世界選手権 MotoGP 8位
2005年
世界選手権 MotoGP 3位
2006年
世界選手権 MotoGP チャンピオン
2007年
世界選手権 MotoGP 8位
2008年
世界選手権 MotoGP 6位
2009年
世界選手権 MotoGP 13位
2010年
世界選手権 MotoGP 7位
2011年
世界選手権 MotoGP 8位
2012年
世界選手権 MotoGP 9位
2013年
世界選手権 MotoGP 9位
2014年
世界選手権 MotoGP 16位
2015年
世界選手権 MotoGP 20位
2016年
スーパーバイク世界選手権 5位