フォーミュラEは5月20日、2016/17年シーズンの第6戦パリePrixが行われ、セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)が2連勝。今季5勝目を飾った。
ポールポジションからスタートしたブエミは、1コーナーでジャン-エリック・ベルニュ(テチーター)を抑えると、そのまま徐々にギャップを広げ始める。
20周目、ターン7の立ち上がりで14番手を走るアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(アンドレッティ)のアウトにルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ)が並んで、いったんは前に出ることに成功。
しかし、その直後、交わされたダ・コスタがターン8への進入でディ・グラッシのインにフロントノーズをねじ込むが、ディ・グラッシがラインを締めてきたため、イン側バリアに衝突。その反動でディ・グラッシのマシンに衝突してしまう。
クラッシュした2台は、そのままターン8アウト側のスポンジバリアでストップ。ディ・グラッシはレースに復帰したものの、ダ・コスタのマシンはダメージが大きくリタイアとなった。
これでレースはフルコースイエローとなり、各ドライバーはマシンを乗り換えるべくピットへ。
トップのブエミもマージンを活かしてピットへ。全ドライバーがマシンを乗り換えるとふたたびトップへ返り咲いた。
34周目、ブエミを追っていた2番手ベルニュのマシンにステアリング系トラブルが発生してマシンコントロールを失いクラッシュしてしまう。
ベルニュのマシン回収のため、セーフティカーが導入されるとブエミの築いたギャップは一度リセット。また2番手にはホセ-マリア・ロペス(DSヴァージン)が浮上した。
レースは38周目に再開されると、ロペスはブエミに食らいつくが、テール・トゥー・ノーズには持ち込めず。1秒前後の間隔で周回を重ねていく。
このまま僅差の優勝争いが繰り広げるかと思われたが、チェッカーまで残り2周のところで、ファステストラップポイントを獲得するべくアタックを行っていたルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ)がターン8でクラッシュ。
これによりセーフティカーが導入され、そのままレースは終了。ブエミが今季5勝目を飾った。またロペスはフォーミュラE初の2位表彰台を獲得している。3位はニック・ハイドフェルド(マヒンドラ)だった。
次戦のフォーミュラEは6月10~11日、ドイツ・ベルリンで第7戦、第8戦が行われる。