5月21日、オートポリスで決勝レースが行われたスーパーGT第3戦で、GT300クラス2位を獲得したSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人と山内英輝、3位を獲得したARTA BMW M6 GT3の高木真一とショーン・ウォーキンショーが戦いを振り返った。
SUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人
「(25号車に追いつき始めてから)トラブルが出てるのかなと思って、パッシングポイントを探したんですけど、コース幅が狭いこともあり抜くまでにはいきませんでした。もし、レクサスの看板(ホームストレート上のレクサスブリッジ)にフィニッシュラインがあれば、絶対に勝てていたと思いますよ(笑)」
「ここ(オートポリス)は僕が得意としているサーキットで、SUGOは山内(英輝)選手がポール(ポジション)を取っていて、得意としている場所です。次は全部任せて、山内選手を後ろから支えたいですね(笑)」
山内英輝
「スタートを担当したので、すぐに25号車(VivaC 86 MC)を抜きたかったんですけど、そこはうまくいきませんでした。そのあとも、ついていくのが精一杯といった状況だったので、ギャップを作られないように頑張っていました」
「井口(卓人)選手に代わってからは、うまく55号車(ARTA BMW M6 GT3)を抜いてくれましたし、トラブルがあったようで25号車にも追いつくことができました」
「運がよければ勝てたかなと思います。次は実力で勝てるように頑張りたいですね。こういうコースはBRZが得意なので、この強みを活かせるようテストで、さらにいいものを見つけていきたいです」
ARTA BMW M6 GT3
高木真一
「オートポリスは(タイミング悪く)セーフティカーが出てしまうと、あっという間に周回遅れになる可能性もあります。そういったことを避けたかったのと、ショーン(・ウォーキンショー)もオートポリスの走行経験が少ない割にタイムが良かったので、安全策として早めにピットインする作戦を採りました。安全策でも、この順位は良かったかな」
「BMW M6 GT3はコーナリングマシンと言われますけど、少し速度域の低いコーナーが得意なんです。だから、鈴鹿やここ(オートポリス)の100Rなどは少し苦手。そういった意味では、SUGOとの相性は微妙かもしれませんね」
「ただ、(SUGOを見据えた)タイヤをブリヂストンさんに作ってもらっているので、テストなどで試していきたいなと思います。SUGOとは、そこまで(相性が)悪いとは思っていませんよ。去年は欲を出してスピンしましたけど、駄目な(勝てない)サーキットではないです」
ショーン・ウォーキンショー
「今日のレースは素晴らしい結果だった。ピットストップ後、トップでコースに復帰できたからね」
「僕の仕事はタイヤを労りながら、コンスタントに走りきることだった。ただ、残念ながら14~15コーナーではトヨタ(VivaC 86 MC)に交わされてしまった。あの場所では彼らにアドバンテージがあり、毎ラップ差を詰められていたんだ」
「スバル(SUBARU BRZ R&D SPORT)に交わされたのはアンラッキーだったとしか言いようがない。バックマーカーの処理に失敗してしまったんだ。僕たちのペースはよく、このサーキットならディフェンスもしやすかったんだけどね」
「とにかく、チームは素晴らしい戦略を立ててくれた。タイヤも最後まで機能していたよ」