レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、オランダのザントフールト・サーキットでデモ走行を行い、2012年のRB8で同コースでの最速タイムを記録した。
今年再舗装された2.676マイルのザントフールトで、フェルスタッペンは1分19秒511をマークした。これまでの記録はフェラーリF2001でルカ・バドエルが16年前にマークした1分19秒880で、これを大きく上回ったことになる。
ただしデモ走行において記録したタイムは非公式となる。
「最後に新品タイヤをつけた瞬間に、デモ走行ということを忘れたよ」とフェルスタッペン。
「プッシュしてやろうと思った。大勢のファンが来てくれていたので、喜んでもらえると思ったんだ」
「簡単じゃなかったけど、最後には(以前のレコードから)コンマ3秒削ることができた。うまくいったと思うよ」
「デモ走行用タイヤですごく硬かったから、やれるとは思わなかった。でもなんとかいいラップを走ることができたと思う。よかったね」
「F3時代にザントフールトを走っていたから、素晴らしいサーキットなのは分かっている。新しいターマックになってグリップが向上した」
「走りやすくなったよ。バンプが減ったからね。すごくいい感触だった」
フェルスタッペンは、V8エンジンのF1マシンで走るのは楽しかったと述べている。
「V8エンジンのサウンドはすごくいい。この音を聞くと、いつもわくわくする」とフェルスタッペンは言う。
「いつも乗っているものとは少し違うマシンだけど、音はこっちの方がいいね」
今回のデモ走行はフェルスタッペンの個人スポンサーであるJumboが主催したもので、今年は2回目の開催となった。昨年は10万人もの観客を集めたが、今年はそれを上回ったものとみられる。
ザントフールトは、現在、F1オランダGP復活の可能性について検討している。オランダGPは過去に34回開催され、1985年を最後にF1カレンダーから脱落した。フェルスタッペンは当然のことながら母国GPの復活を願っているが、予算やインフラなど、さまざまな問題があることを認めている。