最近よく聞くのが「人付き合いが苦手」「友達すら面倒くさい」という声だが、中には実際に人付き合いをシャットアウトしてしまった人もいるらしい。先日のガールズちゃんねるの「人付き合いをやめた結果」というトピックでは、そんな人たちの興味深い声が集まった。(文:みゆくらけん)
トピ主の女性は、去年から親子関係や友達関係などあらゆる人間関係でうまくいかないことが続いていたという。「続くということは自分の心の問題」と分析しながらも、今後しばらくは誰とも付き合わないスタンスでいくという。
「掲示板では人付き合いの悩みをよく見かけますが、人付き合いをしなくなった方、結果はどうなりましたか?」
「1人でも自分のやりたい事を充実させたほうが人生は幸せだと気づいた」
女性のこの問いに集まったコメントは600を超えた。コメントを書き込んだ人の多くは人付き合いに疲れ、ストレスが溜まって自分から関係を断ち切った人たちだ。
まず多かったのが、人付き合いをやめたことで「ストレスが減って気持ちが穏やかになった」という声。「原因不明の頭痛がなくなった」「何も悩むことなくなってイキイキしてる」などと、現状に満足しているというコメントが目立つ。「マンションの人やママ友や、ぜーーーんぶ断ち切って7年位になる」という人は、「すっごく楽」になったとし、
「なぜしょっ中誰かしらの家でランチとかお茶とかしてたんだろ?付き合い無くなったらもー最高!」
と清々しい気持ちを書き込んだ。付き合いを断ったことでのマイナス点は、情報共有する相手がいないため「マンションの排水溝掃除の日などを忘れがちになる」という部分ぐらいで、他に不自由・不便はないという。
他にも、交際費が必要なくなったため「貯金が増えた」という声や、「ストレスフリーでスパ通いやぼっちカフェを満喫」「1人ででも自分のやりたい事を充実させたほうが人生は幸せなんだと気づいた」などなど、人生を満喫しているコメントも多く挙がっていた。皆、相当人間関係に疲れていたのだろう。
普段は人付き合いがなくても大丈夫でも「震災を経験して後悔」という人も
一方で、後悔している人の声も多く挙がっている。「孤独になっただけ。自分が浅はかだった」と書き込んだ人は、距離を置いてしまった人たちの中で大切な存在だった人がいたと気づいても、自分から関係を切ってしまった後では遅いと説明し、
「悪いことは人間関係に関係なく起きる。人との関わりを断つとか断たないとかいうよりは、自分が自由に振る舞えるようになるかどうかなんだと思います」
と考えさせられるコメントをしている。他にも、「ひきこもりになった」「寂しくて発狂しそうになった」というものや、「人付き合いスキルが落ちた」「まともに会話ができなくなった」など「人と関わることをやめたら本当に人と話せなくなってしまった」という声も多い。ある人は、
「子供の学校の面談で緊張して何も話せなくなってしまったり、自分の両親と話すのに顔が真っ赤になったり。リハビリが必要なレベル」
と現状を説明。これは自分の殻に閉じこもって悪循環になってしまったパターンだろう。また、「日常時は楽でいいが災害時は大変だった」という声も。友達がいないため、必要なローカル情報が全く集まらなかったのだという。
「震災を経験して後悔したわ。ネットワークが広い人は口コミや生きた情報がすぐ届くから。品物が買える店、便利な場所、心配して物資を届けてくれる友達。いろいろ持っていて羨ましかった」
これは確かにある。イザという時に助け合える人間関係は大切だ。「人付き合いなんかもうたくさん!」と断ち切ってしまう人は、自分の意見を言えずに無理をしがちな人や、100かゼロか!的に極端な人が多い印象があるが、ある人はこうコメントしている。
「人付き合いを『やめる』んじゃなくて『休んで』みたら?時間が経てば人との関係も変わる事もあるから」
"人付き合いにはどうせストレスが付き物"と軽く構えておくぐらいで丁度良いのかもしれない。