FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦オッシャースレーベン8時間耐久は、ドイツのモータースポーツ・アリーナ・オッシャースレーベンで決勝レースが行なわれ、GMT94ヤマハのダビド・チェカ/ニッコロ・カネパ/マイク・デ・ミオ組が優勝した。
現地は当初、天候が崩れる予報だったが、走行は常に安定した暑い日差しの元ドライコンディションで行われた。
ポールポジションからスタートしたのはGMT94ヤマハ。しかし、GMT94ヤマハはスタートで出遅れ4番手に後退。ホールショットを奪ったスズキ・エンデュランス・レーシング・チームが序盤をリードする。
しかし、スズキ・エンデュランス・レーシング・チームは数周したところで転倒を喫し大きく後退。1時間が経過したところでYARTヤマハがトップに浮上した。
5時間が経過したところでGMT94ヤマハがYARTヤマハからトップを奪い返すが、6時間後にYARTヤマハをGMT94ヤマハが逆転。終盤はこの2チームの争いが続いた。
7時間が経過したところでGMT94ヤマハが再びトップに浮上。GMT94ヤマハはそのまま逃げ切り318周を回って、前戦ル・マン24時間に続いて2連勝を飾った。
同一周回、30秒587差の2位にYARTヤマハのブロック・パークス/マービン・フリッツ/野左根航汰組が続き、ヤマハ勢が2戦連続ワン・ツーフィニッシュを達成した。
3位に予選14番手からスタートしたMACOレーシング・チームのグレッグ・ジュノドマルコ・ヤーマンアンソニー・ドス・サントス組が315周で続いた。
日本チーム勢ではF.C.C.TSRホンダのグレッグ・ブラック/ダミアン・カドリン/ジョシュ・フック組は314周を回って5位に入賞。また、EWCから今回のチームの健闘に対し、そのチャレンジスピリッツを賞賛する『アンソニー・デラールEWCスピリット・トロフィー』がF.C.C.TSRホンダに授与され、藤井正和総監督が上位3チームと同時に表彰台に登壇して表彰された。
エヴァRTウェビック・トリックスターの出口修/エルワン・ニゴン/ジュリアン・ミレット組は4時間が経過した後にエンジントラブルが発生しストップ。マシンをピットに戻してエンジンの修復が行われたが、その甲斐むなしくリタイヤとなった。