AUTOBACS RACING TEAM AGURI
2017スーパーGT第3戦 オートポリス
GT500 決勝レポート
http://www.alnex.jp/report/index.html#tab-report-500FL
不運の連鎖で残念なリタイア
決勝日は午前から気温が高く、30度を超える予報もあり、レースでは路面温度の変化が気になるところだ。
ウォームアップでは大きくポジションを上げることができるように新しいセットを試してみた。しかし、野尻がセットを確認中にクルマは突然ランオフエリアに入り止まってしまう。無線の野尻からのコメントによると、電気系統のトラブルのようだ。
ウォームアップ走行終了後、クルマはすぐにピットに戻されトラブルと思われる箇所のパーツを交換した。クルマは何とかスタート前にエンジンがかかるようになったものの、グリッドに並ぶことはできずピットスタートとなった。
今回は小林がスタートを担当した。全車がスタートを切った後にピットスタートした小林は慎重に周回を重ねていったが、3周目の最終コーナー手前で小林は300クラスの車両をアウト側から抜いて頭ひとつ前に出たが、イン側にいた300車両がはらんできて接触されてしまった。
その勢いで小林はスピンしてしまい、そこへ後続車が突っ込んできてしまった。車両は走行不能になり、残念なリタイアとなってしまった。
鈴木亜久里監督のコメント
「予選から運がなかった。クルマにスピードがあっただけに最後まで戦いたかったね。応援、ご支援下さった皆さまには本当に申し訳ない気持ちです。次戦までにテストがあるので、何とか良い流れに持っていけるように頑張ります」
星学文エンジニアのコメント
「スタートのポジションが後方なので、パフォーマンスを上げる為にウォームアップでは新たなセットの確認をしていましたが、野尻が走行している時にエンジンが止まってしまいました」
「原因は分かっていませんが、トラブルの原因と思われる部品を交換し、グリッドに間に合わなかったものの何とかピットスタートをすることができました。しかし、3周目にリタイアすることになってしまい残念です。この週末は全体的に流れが良くなかったと思います。次回からは上手く修正できるように頑張ります」
野尻智紀選手のコメント
「結果は凄く残念でした。ここにきてNSXのポテンシャルも上がってきてはいますが、まだNSX勢の中でトップになった訳では無いですし、やるべきことは見失わないようにしていかなければなりません」
「こういう結果が出てしまうと、皆んなのモチベーションが下がってしまうこともあると思いますが、ドライバーとして皆んなを引っ張って行くことも自分の仕事だと思うので、次回に向けてリセットできるように行動していきたいと思います。また、皆んなの力を100%出せるように雰囲気を作っていきたいと思います」
小林崇志選手のコメント
「スタート直前のトラブルによりピットスタートになってしまいました。300クラスの集団も抜いて行かなくてはならなかったのですが、3周目の最終コーナー手前でスペースを空けて抜いていったのですが、その車両がはらんできてしまって後部に接触されてしまいました。週末は流れが悪くて、それを変えることができませんでした。次回までに色々なことを見直して、次につなげていきたいと思います」