5月21日、オートポリスで決勝レースが行われたスーパーGT第3戦で、GT500クラスを制したau TOM'S LC500の中嶋一貴とジェームス・ロシターが、その喜びを語った。
au TOM'S LC500
中嶋一貴
「予選で余計なミスをしてしまい、今回ばかりは心が折れかけましたね。正直、今もジョークを言えるような気持ちにはなっていません」
「(ジェームス・)ロシターが(ポジションを)上げてくるだろうと思っていましたけど、まさかトップ争いをする状態でバトンを受け継げるとは思っていませんでした。今日のレースはここに尽きますね」
「僕のスティントではタイヤの面で未知数なところがありましたけど、ペース的には決して悪くありませんでした。トラフィックへの引っかかり方が悪く39号車(1号車DENSO KOBELCO SARD LC500)に追いつかれましたけど、それ以外は問題なく予定通りに推移していました」
「(1号車との)接触は、レクサス同士でのアクシデントで残念な面もありますけど、こちらとしてはどうしようもない状況でした。そのあと、マシンにダメージがあり、最後までマシンを持っていくことに気を使う状況になりました」
「スーパーGTに関しては開幕戦(岡山)、そして今回と、個人的に少しミスが多いので、とにかくホッとしています」
「SUGOテストには参加できませんが、鈴鹿テストは僕にとっては久しぶりにスーパーGTで鈴鹿サーキットを走ることになるので、大事なテストになります」
「SUGOのレースに関しては、ウエイトや(燃料流量)リストリクターなど条件が変わってきますが、クルマのベースは良いものがあるので、(第4戦でも)前に行けるはず。SUGO自体も走っていて楽しいサーキットなので、いいレースがしたいです」
ジェームス・ロシター
「イベントが盛りだくさんの1日だったね。予選結果から(序盤は)6号車(WAKO'S 4CR LC500)と37号車(KeePer TOM'S LC500)とバトルを繰り広げることになった」
「今日は“アタックモード”で走っていた。とにかく前に出ることだけ考えていたから楽しかったよ。マシンもスピードが乗る状態だったし、運も僕たちに向いていると思っていたんだ」
「(首位のRAYBRIG NSX-GTが先にピットに入って)トップに上がってからは、自分のピットストップまでにギャップを作ることが仕事だったし、それを達成できて満足しているよ」
「(6月の)SUGOテストではル・マン24時間を観るつもりだよ(笑)。チームメイト(中嶋一貴)がトヨタに初優勝をもたらすことを願っている。テストでは、しっかりパフォーマンスを発揮するタイヤをみつけて、次(第4戦SUGO)も勝ちたいね」