5月21日、オートポリスで決勝レースが行われたスーパーGT第3戦で、GT300クラスを制したVivaC 86 MCの松井孝允と山下健太が、その喜びを語った。
VivaC 86 MC
松井孝允
「スタートが山下(健太)選手だったので、僕の期待としてはちぎってくれるかなと(笑)。そう上手くはいきませんでしたね」
「後半スティントでは、僕のほうがタイヤのウォームアップが速く、スバルを交わすことができました。そのあともスバルとの戦いになると分かっていました。途中、ピット戦略で55号車(ARTA BMW M6 GT3)に交わされましたけど、早いタイミングで抜ける自信があったので問題はありませんでしたよ」
「終盤、マシントラブルがあり井口選手が迫ってきていることは分かっていたので、残り周回とクルマのコンディションを考えながら走っていました」
「SUGO、鈴鹿とテストが続きます。SUGOはぼくたちJAF-GT勢が得意としているサーキット。その後には(第5戦)富士、(第6戦)鈴鹿と控えていて、SUGOで(ポイントを)獲らないとチャンピオンシップが厳しくなると思います。FIA-GT3対JAF-GTというよりは、今のスーパーGTは取りこぼしがあるとチャンピオンにはなれません」
「取りこぼしがないようにテストなどで準備をして、しっかりと(ポイントを)獲りにいきたいです」
山下健太
「僕がスタートドライバーを担当しましたけど、もう少し楽にスバル(SUBARU BRZ R&D SPORT)との差を広げられると思っていました。(1分)35秒0という、個人的にはいいと思うペースで走っていたのに、スバルもついてきてギャップを作るのに苦労してしまいました」
「GT500クラスとの絡み合いのなかで、ギャップを作ることができましたから、そのタイミングでピットへ入り、松井(孝允)選手にバトンを渡しました」
「そのあとは松井選手の素晴らしい走りで、トラブルを抱えながらでもギリギリで勝つことができました。チームもドライバーも全部ギリギリのところを決めたのかなと思います」
「GT300はFIA-GT3とJAF-GTで、(それぞれに)得意なサーキットがあると言われますし、オートポリスはJAFのほうが有利に見える流れでした。なかには『JAFが速すぎる』と言うドライバーもいますけど、そういう人に負けないように頑張ります」