スーパーGT第3戦オートポリスは5月21日、65周の決勝レースが行われ、GT300クラスはポールポジションからスタートしたVivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)がSUBARU BRZ R&D SPORTとのバトルを制し、今季初勝利を飾った。
2年ぶりの開催となったスーパーGT第3戦オートポリス。GT300クラスでは、ポールスタートのVivaC 86 MCがトップで1コーナーに入るも、すぐに背後にSUBARU BRZ R&D SPORTが続き、3番手に浮上したARTA BMW M6 GT3、そしてマッハ車検 MC86 GTNETが続く展開。序盤から上位は僅差の争いとなった。
しかし、4周目に最終コーナーでGT500クラスのARTA NSX-GTがLEON CVSTOS AMGと接触してスピンを喫し、そこに10番手付近を争っていた#31 TOYOTA PRIUS apr GTの久保凛太郎、そしてUPGARAGE BANDOH 86の川端伸太郎がクラッシュしてしまう。ARTA NSX-GTがコーナーアウト側に動いていたためイン側に振ったところ、アウト側のマシンとの接触を避けたARTA NSX-GTの小林崇志が停止したための接触で、致し方ないところもあったようだが、ルーキーふたりにとっては悔しいレースとなってしまった。
このクラッシュによりセーフティカーが導入され、液体処理を伴ったことから14周までSCランが続く。リスタート以降もGT500の戦いを挟みながら、VivaC 86 MCを駆る山下健太と、SUBARU BRZ R&D SPORTを駆る山内英輝が接近しながら戦いを展開。その背後にはARTA BMW M6 GT3、そしてグッドスマイル 初音ミク AMG、GAINER TANAX AMG GT3、さらにStudie BMW M6と、GT3勢が続いた。
上位陣は29周目にはVivaC 86 MCがピットに向かい、さらにGT500が31周を終えたあたりでSUBARU BRZ R&D SPORTがピットへ。それぞれ松井孝允と井口卓人に交代する。
2台は32周目にはテール・トゥ・ノーズとなるが、これを制したVivaC 86 MCが先行。しかし、ARTA BMW M6 GT3がピットを終えると、2台の前でピットアウトしてみせた。
これでGT300ルーキーのショーン・ウォーキンショー駆るARTA BMW M6 GT3が2台のJAF-GT車両を従える展開となったが、43周目には松井駆るVivaC 86 MCがウォーキンショーをパス。さらに45周目には井口も2番手に浮上した。
2台による戦いは終盤ふたたび接近し、最後はふたたびテール・トゥ・ノーズに。ニュルブルクリンク24時間ではチームメイトである松井と井口の戦いはさらに白熱するかと思われたが、最後は松井のVivaC 86 MCがわずか0.091秒差でトップチェッカー! 嬉しい今季初勝利、そして山下はGT300初勝利を飾った。
2位はSUBARU BRZ R&D SPORTで、3位はARTA BMW M6 GT3という結果に。BMW勢はStudie BMW M6も4位となり、今季最上位フィニッシュとなった。
メルセデス勢はグッドスマイル 初音ミク AMGが5位に入る一方、GAINER TANAX AMG GT3は終盤タイヤ&ホイールが外れてしまいストップ。第2戦ウイナーのJMS P.MU LMcorsa RC F GT3が6位、終盤4~5台によるバトルを制したD'station Porscheが7位となった。