セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)2017WRC第6戦ポルトガル WRC世界ラリー選手権第6戦ラリー・ポルトガルは5月20日、デイ3のSS10~15が行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が総合首位に浮上。2連勝中のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合2番手につけている。
前日のデイ2で上位陣にトラブルやアクシデントが相次ぐなか、安定したペースを維持して総合首位に浮上したオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)。
迎えたデイ3でも、この日のオープニングステージとなるSS10をステージ4番手、続くSS11をトップタイムで終え、順調にラリーを進めていた。
ところが、タナクは午前最後のステージとなるSS12で、マシンをコース脇のバンクにヒットさせてしまう。
この接触によって左リヤサスペンションを破損。タナクはマシンにダメージを抱えたまま同ステージを走りきったが、約90秒のタイムロスを強いられ、総合首位から5番手まで順位を下げることとなった。
優勝争いから脱落したタナクの代わって、チームメイトのオジエが総合首位に浮上する。
オジエは総合3番手で迎えたSS10でステージ優勝を飾り、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)から総合2番手の座を奪うと、総合首位に浮上したSS12でふたたびトップタイムをマーク。
ソルドをかわして総合2番手に浮上したティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)に対し19.5秒のリードを築いて午前のループを終えた。その後、午後に行われた3本のSSでは、オジエとヌービルが僅差のステージ優勝争いを展開する。
午後の最初に行われたSS13を制し、わずかにオジエとのギャップを縮めたヌービルは、続くSS14でタイヤを温存する作戦を採る。
この結果、SS14はオジエがトップタイムを記録。両者の差は23.0秒に広がるが、この日の最終ステージとなるSS15はふたたびヌービルがステージ優勝を飾り、16.8秒差で最終日を迎えることとなった。
ラリーをリードして競技3日目を終えたオジエは「今日のパフォーマンスにはとても満足している」とコメント。
「しかし、まだラリーは終わっていないし、16秒のリードではリラックスはできない。明日も今日と同じようにプッシュし続けるよ」と最終日に向け意気込みを語った。
総合3番手にはソルドが入り、4番手はマシンを修復後、巻き返しを図るタナクがつけた。5番手にはクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)が続いている。
3台体制でラリー・ポルトガルに挑んでいるトヨタは、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)の総合7番手が最上位。前日、マシンが横転するアクシデントに見舞われたヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は走り出しの総合13番手から9番手にポジションを上げている。
一方、ヤリスWRCで初の実戦に臨むエサペッカ・ラッピは、SS15でマシンを壁にヒットさせてしまい、右リヤサスペンションを損傷。大きくタイムをロスして総合11番手に後退した。
WRC2に参戦している勝田貴元(フォード・フィエスタR5)と新井大輝(フォード・フィエスタR5)は、勝田がクラス14番手/総合39番手、新井はメカニカルトラブルでリタイアを喫している。
ラリー最終日となる5月21日はSS16~19の計4SSで争われる。最終ステージのSS19は、ステージ上位5名にボーナスポイントが付与されるパワーステージとなる。
@OttTanak / @MartinJarveoja @MSportLtd fixing a broken damper after touching a bank in SS12 😵 🛠 #WRC #RallyDePortugal pic.twitter.com/dtiMOiDM57— WRC (@OfficialWRC) 2017年5月20日