関口雄飛 PRESS RELEASE
2017年5月18日
トップドライバーの競演!! 2017 インタープロトシリーズ開幕。
ファンを魅了するファイティングスピリットを見せた関口雄飛が、Team Kurosawa とともに初優勝を飾る!!
各位
スーパーGTやスーパーフォーミュラに参戦するトップドライバーが、ワンメイク・マシンで戦うことで知られるインタープロトシリーズに、今年、関口雄飛が黒澤琢弥監督率いるTeam Kurosawa より、ジェントルマンドライバーのTERU選手とともに参戦することが決定しました。
5月13~14日に富士スピードウェイで第1戦、第2戦が開催され、12日、金曜日のフリー走行から関口雄飛が精力的にマシンのセットアップを進めました。ジェントルマンドライバーのTERU選手も関口雄飛からのフィードバックにより、初参戦とは思えぬ走りをみせ、チームは大きな手応えを感じていました。
フリー走行初日は関口雄飛と TERU 選手がそれぞれプロクラス、ジェントルマンクラスでトップタイムをマークし、予選に向けて自信を深めました。
土曜日の予選は雨。8時30分から開始されたプロクラスの予選では、関口雄飛がラストアタックでセクター1、セクター2ともにトップタイムをマークしましたが、セクター3が伸びず1分58秒798、トップと0秒804差で悔しい6位となりました。
逆にTERU選手は2分03秒635をマークし、2番手に5秒近くの差をつけ、ジェントルマンクラスのポールポジションを獲得しました。
しかし、このタイムに対してジェントルマンクラスでエントリーが受理されたTERU選手は“エキスパート”クラスに格上げされ、決勝レース第1戦はエキスパート4番手グリッドからのスタートとなりました。
しかもレースはセーフティカースタートとなり、雨のため6周で赤旗中断。レースをすることなく、TERU選手は4位完走扱いとなってしまいました。チームとしては、心残りのある1戦となりました。
日曜日、決勝。天候は晴れ、ジェントルマンクラス4番手スタートのTERU選手は見事なレース展開をみせて、2周目にトップに立ったものの、ハードブレーキングでタイヤを痛めてしまい、中盤、3番手までドロップ、しかし粘り強さをみせて、最終的には2位でチェッカー。嬉しい表彰台を獲得した。
そして迎えたプロフェッショナルの決勝は、まさに手に汗握る展開となった。ポールポジションのマシンがスタートできず、労せずして5番手に浮上した関口雄飛は、1周目のトヨペット100Rコーナーで、4位に浮上すると、後方から追い上げてくるマシンを巧みにブロックしながらトップ集団を追い続けます。
6周という短いスプリントレースだけに、激しい攻防が続き、そのまま4位でチェッカー。まずは最後の本番レースとなる第2戦、4番手グリッドを確保しました。
そしてそのまま第2戦へと進行するため、マシンは燃料が軽くなった状態ではありますが、逆にタイヤのピークは終わっている状態でのレースとなり、ドライバーのマシンコントロール能力の高さが勝敗を大きく左右するのが、インタープロトの面白さです。
ローリングスタートを見事に決め、1周目は3番手で戻ってきた関口雄飛は、追撃の手を休めず、2周目のTGRコーナーで2番手へと浮上。そして最終コーナーで一気にトップに躍り出ます。
3周目の第1コーナーは3台並んだ3ワイドで突入。冷静に後続をブロックしながら、ポジションを譲らぬ関口雄飛。ダンロップを過ぎたあたりでややリードを広げ、アドバンコーナーで後続をしっかり押さえ、6周目のパナソニックコーナーで後続車が強烈なレイトブレーキングでインに飛び込んできましたが、それを阻止。そのままトップでチェッカーを受けて、Team Kurosawa 設立以来5年目のファイナルヒート初優勝をもたらしました。
黒澤琢弥監督は興奮気味に、「雄飛の凄さは彼が13歳の頃から良く知ってるつもりだったけど、想像以上に凄いドライバーになってて感動したよ。あの走りとステアリングワークは絶妙だね。脂がのりきってる、凄い。タイヤがタレて暴れるマシンをねじ伏せながら、それでもタイヤをマネジメントして速く走らせてる。オンボード映像を観てて、僕が思ったとおりか、それ以上の走りを見せてくれるから、本当に気持ちよかった。ストレートが少し遅かったけど、今すぐどうにもできないから、今日はお前の腕で頑張れ!って言ったら、ハイ、頑張ってきますって(笑)。いまF1乗せたら、絶対ハミルトンの上をいくね。いやー嬉しい。チーム設立5年目の初優勝は、本当に気持ちいい最高のレースでした!」と語ってくれました。
■関口雄飛のコメント
「インタープロトは、スーパーGTのドライバーやスーパーフォーミュラのドライバーが同じエンジン、タイヤ、シャシーで戦うガチなレースなので、出るからには負けられないという気持ちで参戦しました」
「マシンのセットアップがいまひとつだった時に、大きくセットアップを変更したのですが、インパルの先輩ドライバーでもある黒澤監督のアドバイスも的確で、いい感触のマシンに仕上げることができました」
「決勝レースは自分が得意なパターンで、インをこじ開け、とにかく抜く! の繰り返しで、トップに立ち、あとはライバルたちをうまく抑えきって逃げ切ることができました。黒澤監督とともに初優勝の瞬間を味わえて、僕自身もとても嬉しかったです。頑張りました!」