では、GT3勢はここオートポリスでJAF-GT勢に太刀打ちできないのか。それはレースは始まってみないと分からない。特に今回は路面温度が想像以上に高く、前週に行われたGAZOO Racing 86/BRZ Raceはかなり冷え込んだため、「来てみたら暑くて驚いた」という関係者が多かったほど。夕刻が近づくと急速に冷え込むこともあり、「レース後半になって元気になるクルマもいるだろうね」という証言もあった。
GT3勢のなかで、マザーシャシー勢の牙城を崩しそうなのは、今季速さを発揮するメルセデスベンツAMG GT3勢、そしてBMW M6 GT3勢、復活した50号車フェラーリ488 GT3を推したい。メルセデスはGAINER TANAX AMG GT3が5番手、「チームもドライバーもちょっとずつミスがあった」という開幕ウイナーのグッドスマイル 初音ミク AMGが6番手。BMW勢はARTA BMW M6 GT3が4番手、Studie BMW M6が9番手につけている。
BMW M6 GT3はその巨躯だけにコーナリングが得意そうではないが、カウルの中を見ると“コーナリングマシン”ぶりが良く分かる。実際にQ1で3番手をマークしたStudie BMW M6の荒聖治は「BMW Z4 GT3で走ったここのフィーリングも良かったんですが、それよりも気持ちいいんですよ」という。