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JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 スーパーGT第3戦オートポリス 予選レポート

2017年05月21日 09:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
2017 SUPER GT
INGING MOTORSPORT

第3戦 オートポリス レースレポート

◆5月20日(土)<予選>天候:晴れ | コース状況:ドライ
#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3  7位


 2年ぶりの開催となるSUPER GT第3戦オートポリスラウンド。GT300のポイントリーダーであり参加車両で最大のウエイトハンデを積むJMS P.MU LMcorsa RC F GT3は、Q1を坪井翔のドライビングで突破しQ2を担当した中山雄一が7番グリッドを獲得した。

 AUTOBACS SUPER GTシリーズ第3戦「SUPER GT in KYUSYU 300km」が阿蘇山麓にあるオートポリスで開催された。オートポリスは2016年4月に発生した熊本地震でサーキットの施設が被災し昨シーズンこのシリーズの開催がキャンセルされたため、2年ぶりにSUPER GTのマシンが九州の地で戦うことになる。

 新しいチーム体制の発足から2戦目で早くも初優勝を飾ったJMS P.MU LMcorsa RC F GT3を駆る中山雄一と坪井翔の若手ドライバーコンビ。前戦の優勝と初戦の8位という結果により現在ポイントリーダーにたっているが、その分オートポリスでは参戦マシンの中で最大となる46Kgのウエイトハンデを課されることになった。また、エンジン吸気量を制限するリストリクター径も前戦の40.0mm×2から38.0mm×2と縮小するBoP(性能調整)も施され、苦しい戦いが予想される中で最善の結果を目指す。

 第3戦オートポリスラウンドのスケジュールは、5月20日(土)に公式練習と予選、21日(日)に300kmの決勝レースを行う。前戦の富士スピードウェイも快晴の元で競われ気温と路面温度が上がったが、今戦も事前の天気予報では最高気温が25℃を越えることが予想され、より一層の暑さに対する対策が必要となった。JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が履くブリヂストンは、今戦のためにニュースペックタイヤを投入。GT3勢の中でも重量が重いRC F GT3の特性や高い路面温度にも合うモデルとして開発されてきた。

 オートポリスラウンドの走り始めとなった9時からの公式練習。コースオープンとともに出走する45台が周回を重ねる。最初にステアリングを握った中山は、持ち込みのセッティングやニュースペックのタイヤを入念に確認して坪井にバトンタッチ。1時間45分の公式練習で、中山が22周、坪井が16周の計38周をそれぞれ走り込む。マシンのセッティングとニュータイヤ、そしてコースコンディションとの相性も良いようで、ウエイトハンデなどは厳しいがマシンの方向性は間違っていないことが実証された。このセッションでのタイムは中山が出した1分45秒758がベストで12番手となった。

 このオートポリスラウンドでもSUPER GTの予選はノックアウト方式で実施され、GT300クラスでは上位14台がQ2へ進出することになる。公式練習ではウエイトハンデとBoPの影響によってトップスピードの伸びに欠けるが、マシンやタイヤのバランスは良いことが確認できている。13時30分にスタートしたQ1は、これまでの2戦と同様に坪井にステアリングが託された。ピットレーンのシグナルが青になるとともにコースインした坪井はタイヤに熱を入れながら周回をするが、開始5分の時点でコースオフした車両が発生したため赤旗が提示され予選は一時中断となった。予選が再開されコースインした坪井は、計測4周目に1分45秒779をマーク。すでにQ1突破がみえていたのと、それ以上はタイムの伸びが期待出来なかったため早めにアタックを終了。12番手でQ1を突破した。

 Q1終了から予定より遅れて40分後にスタートしたQ2。ステアリングを握った中山は坪井と同様に周回を重ねて慎重にタイヤに熱を入れていき計測4周目に1分45秒046をマーク。結果としてタムアタックを行ったのはこの1周のみだったがで、見事に現状のマシンの性能を最大限に引き出し7位を獲得した。

 起伏に富んだテクニカルなサーキットと知られるオートポリスは、従来からJAF GT勢に有利なコースといわれている。実際に予選でトップ3を獲得したのはJAF GTでJMS P.MU LMcorsa RC F GT3は決勝レースでも厳しい戦いを強いられるであろうが、シリーズチャンピオンを狙うためにもチーム一丸となって上位進出を狙っていく。