第101回インディ500の予選が20日からスタート。予選1日目は、エド・カーペンター・レーシングのオーナードライバー、エド・カーペンターが230.468mphでトップスピードを記録。
8度目のインディ500に挑む佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)が平均230.382mphで2番手を獲得し、翌日のポールポジションを決めるファスト9に初めて進出となった。
初のインディ500予選アタックを行ったフェルナンド・アロンソも230.034mphで7番手。ファスト9に進出し21日にポールポジションを争うこととなる。
雨の影響で16時過ぎに始まった予選1日目。インディ500の予選はアテンプトと呼ばれ、1台ずつが4周を走行しその平均スピードで争われる。予選1日目の上位9台が、翌日ポールポジションを争うファスト9に進出。10位以下は、10~33位のグリッドを争うセッションに進む。
アテンプトの順番は前日にくじ引きで決まり、最初のアテンプトは女性ドライバーのピッパ・マン(デイル・コイン)。平均219.282mphと伸び悩む。
続いてファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)がアタックするも230mph台を出せず平均228.645mphに留まった。
3人目はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)が登場。1周目に230.341mphを記録。3周目まで230mph台で走行し、4周目に229.506mphと少し落とすも平均230.007mphと好アタックを見せた。
4番目のアテンプトはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。1周目に230.277mphを記録し、2周目、3周目は229mph台後半。最後は230.124mphを記録して平均230.072mphでカナーンを逆転する。
9番目にアタックしたのはポールポジション最有力のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。アンドレッティ勢で最初のアテンプトということもありスピードが伸びず229.533mphとこの時点の4番手に。
10番目はスコット・ディクソンがアタック。チームメイトのカナーンの走行が参考になったのか、1周目を230.720mph、2周目を230.522mph、3周目を230.181mphで走行し、4周目こそ229.909mphに落とすも平均230.333mphでトップに立つ。
昨年のシリーズチャンピオン、シモン・パジェノーも昨年のインディ500ポールシッターのジェームズ・ヒンチクリフも中段に沈み。注目のフェルナンド・アロンソが15番目に登場する。
アロンソは、ウォームアップランを225.283mphで周回し、1周目を230.337mph、2周目も230.260mph、3周目は229.845mph、4周目を229.845mphとまとめ、平均230.034mphでパワーの後ろとなる3番手と好位置につけた。
19人目のセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)はウォームアップから230.370mphを記録。1周目はここまで最速となる231.472mph、2周目はさらにスピードを上げ231.595mphと好記録が期待されたが、3周目でバランスを崩しターン2でクラッシュ。好記録のチャンスを失ってしまった。
18時に予選が再開され、アンドレッティ勢のアテンプトが続く。
去年のウイナー、アレクサンダー・ロッシは好アタックを見せ平均230.148mphを記録。しかし、ディクソンのスピードは超えられず2番手に。続くマルコ・アンドレッティも229.924mphと伸び悩みカナーンの後ろとなる6番手に。
そして佐藤琢磨に順番が回ってくる。
ウォームアップを226.409mphで終えると1周目を230.871mphと好ラップを見せ、2周目を230.349mph、3周目230.236mph、そして4周目を230.074mphでまとめあげる。平均230.382mphを記録し、ディクソンを交わしトップに立った。
残すは10人。しかし、琢磨のトップ通過をオーバル職人のエド・カーペンターが阻む。
1周目を230.672mph、2周目も230.670mph、3周目も230.278mphと琢磨を上回り、さらに4周目を230.254mphとまとめ上げ平均230.468mphで琢磨を逆転し予選初日の1位を獲得した。
2番手に琢磨、3番手にディクソン、JR.ヒルデブランド、ロッシ、パワーと続きアロンソは7番手、カナーン、マルコ・アンドレッティの9人が明日21日にポールポジションを争うファスト9に進出した。